「エンジニアからの評判が良いプラグインが欲しい」、「サウンドにアナログの暖かみが欲しい!」と思っている人へ。
そこで、そんな人におすすめな、プラグインメーカーの「Kush Audio」について、製品のレビューからデモの使い方までを徹底的に解説します。
この記事は、DTM歴7年で楽曲のリリース経験もある現役トラックメイカーDTM部長(@dtmbu)が書いています。
- Kush Audioのプラグインって何が良いの?
- Kushのプラグインのデモってどうやって使うの?
Contents
Kush Audioとは?
「Kush Audio(クッシュ・オーディオ)」とは、ハードウェア機材とプラグインを開発・販売する、L.A.発のメーカーです。
エンジニアの「Gregory Scott(グレゴリー・スコット)」氏が、そのほとんどの開発を手掛けるKushの製品は、特にOmegaやClariphonicシリーズなどを中心として、世界中のプロデューサーから評価されています。
特にサウンドに対して、アナログの暖かみを加えたい時や、パンチを出したい時などに、効力を発揮するプロダクトが多いです。
Kush Audioのおすすめプラグインは?
それでは、さっそくKush Audioのプラグインについて、おすすめを紹介していきます。
- Clariphonic PARALLEL MASTERING EQ
- OMEGA 458A TUBES & IRON
- AR-1 VINTAGE MU COMPRESSOR
① Clariphonic PARALLEL MASTERING EQ
まずは、ハード機材で最も有名になった「Clariphonicシリーズ」のパラレルマスタリングEQです。
EQといっても、一般的なEQと同じ効果を期待するものではなく、積極的に音に変化を与えるプラグインです。
デモ動画を聴いてもらうと分かるのですが、高音の鳴りが明らかに変わっていますが、これは、エキサイターとかエンハンサーといって、原音に歪ませた音を足すことで輪郭を強調するエフェクト効果です。
② OMEGA 458A TUBES & IRON
こちらは魔法のようなプラグイン「OMEGA Transformer 458A」です。
真空管プリアンプをモデリングしており、手軽にアウトボード機材の質感を得られる、とても優れたプラグインです。
操作も簡単で、ドラムからボーカルまで幅広く使えるので、とてもおすすめです。
③ AR-1 VINTAGE MU COMPRESSOR
最後は、真空管コンプレッサーのモデリングプラグイン「AR-1」です。
60年代後半のアビー・ロードスタジオのサウンドを再現したという、こちらのコンプレッサーは、挿すだけでとてもパンチのある音に変化します。
これも、Kush独自のエンハンス技術によるものでしょう。
Kush Audioのサブスクは?
Kush Audioには、楽曲制作に使えるプラグインがたくさんありますが、全部揃えるのは、なかなか簡単ではないですよね。
そんな人のために、Kush Audioでは、プラグインのサブスクリプションサービスを行っています。
- KUSH COMPLETE BUNDLE
- SLY-FI TOTAL ACCESS
① KUSH COMPLETE BUNDLE
「Kush Complete Bundle」とは、月額料金9.99ドルを支払うことによって、1,400ドル(約15万円)分のKushのプラグインから、好きなものを自由に使えるサブスクリプションサービスです。
項目 | 内容 |
---|---|
月額料金 | 9.99ドル(約1,066円) |
年額料金 | 99.99ドル(約10,667円) |
プラグインの数 | 13種類 |
② SLY-FI TOTAL ACCESS
「Sly-FI Total Access」とは、Kushのサブスクを利用した際に追加できるオプションプランで、月額料金に1.99ドルをプラスすることで、Sly-FIシリーズの3種類のプラグインも追加して使えるようになるサービスです。
項目 | 内容 |
---|---|
月額料金 | 1.99ドル(約212円) |
年額料金 | 19.90ドル(約2,123円) |
プラグインの数 | 3種類 |
Kush Audioの評価は?
実際にKushのプラグインを利用している日本のDTMerたちの反応も気になりますよね。
そこで、Twitterから利用者たちの声を拾ってみました。
Kush Audioデモの使い方は?
さっそくKush Audioのプラグインの音を試してみたい!という人のために、Kushのプラグインのデモをお試しする方法を解説していきます。
Kushでは、14日間無料でデモをお試しすることができます。
- iLokのアカウント登録(持ってる人は飛ばす)
- デモのダウンロード&インストール
- アクティベーションとプラグインの起動
① iLokのアカウント登録
Kushのプラグインを使うためには、iLokのアカウントを作る必要があります。
「iLokって専用のUSBが必要じゃないの?」という人もいるかもしれませんが、iLok License Managerを使えば、USBは不要です。
iLokのアカウント登録方法と使い方については、以下の記事を参考にしてください。
② デモのダウンロード&インストール
それでは、さっそくデモをダウンロードしていきます。
まず、Kushのプラグインデモのダウンロードページにアクセスして、お試ししたいプラグインを選んで、お使いのOSをクリックしてインストーラーをダウンロードします。
このとき、選んだプラグインの下部に記載されている、[DEMO CODE(デモコード)]を控えておきます。
次に、ダウンロードした.exeファイル(インストーラー)を実行します。
基本的には、AAX・VSTから必要な形式を選んで、インストール先のプラグインフォルダを選択すればOKです。
③ アクティベーションとプラグインの起動
インストールが完了したら、お使いのDAWを立ち上げます。
すると、以下のダイアログが表示されますので、[Activate]をクリックします。
次の画面で、先ほど控えておいた、デモコードをコピー&ペーストして貼り付けます。
デモコードが合っていれば、次にiLokへのログインを要求されますので、iLokのアカウントでログインします。
次に、iLokの認証に使うデバイス(パソコン本体・専用USB)を選択します。
※ちなみに、Kushのプラグインでは、Cloud認証は使えませんでした。
すると、認証が完了しますので、[Continue]をクリックします。
すると、DAW上でプラグインが使えるようになります。
まとめ
ハード機材とプラグインのメーカー「Kush Audio」について、その概要から、デモプラグインの使い方まで、なるべく分かりやすく解説しました。
この記事の内容のポイントをまとめると、以下の通りです。
- Kush Audioとは、ハード機材とプラグインを開発するメーカー。
- エンハンス技術による暖かみのあるアナログサウンドを得意としている。
- おすすめのプラグインは、Clariphonic・Omega・AR-1など。
- 月額/年額でプラグインが使う放題になるサブスクプランもある。
Kush Audioは、日本ではそこまで有名なメーカーではないかもしれませんが、自分の楽曲に対して、手軽にアナログ機材独特のサウンドを加えられるとてもおすすめなプラグインです。
ぜひ、一度デモを使って、プラグインを通したサウンドを体験してみてください。