音楽理論

【3分で分かる】メジャースケールとマイナースケール。

メジャースケールとマイナースケール/DTMですぐに使える音楽理論講座

メジャースケールとマイナースケールは聞いたことはあるけど、実際にはどういったものなのかイマイチ分かっていない人へ。

この2つのスケールは、メロディー作りで最も重要なスケールですが、これすら知らずにメロディー作りに挑戦して挫折する人は意外に多いです。

そこで、DTM歴7年で楽曲リリース経験もある現役トラックメイカーが、メジャースケールとマイナースケールを曲作りに活かすために、初心者向けに分かりやすく解説します。

この記事で分かること
  • メジャースケール、マイナースケールとは?
  • スケールの違いとは?

スケールとは?

スケール(音階)とは、1オクターブ内の音を、とあるルールに従って、主音から順番に並べたもののことをいいます。

例えば、C(ド)をトニック(主音)とすると、「C・D・E・F・G・A・B」と並べたものが「Cメジャースケール」です。

トニックやスケールについては、以下の記事で詳しく解説していますので、分からない人は、まずこちらの記事から読んで頂くことをおすすめします。

スケールの隣り合う間隔は、全音か半音

音程を表す最も基本的な用語として、「全音」と「半音」があります。

「半音」とは、ピアノの鍵盤で、黒鍵も含めて隣の音までの音程のことです。

もっと分かりやすく、ピアノロールでいえば、1行分の距離です。

また、全音は半音の倍なので、ピアノロールで2行分の距離のことです。

ピアノロール_全音と半音

メジャースケールやマイナースケールなど、7音構成のスケールの場合、スケールに含まれる音の隣り合う間隔は、必ず半音(1行)か全音(2行)のどちらかになっています。

メジャースケールとは?

「メジャースケール」とは、1オクターブ内の12個の音のうち、7個の音を使って順番に並べたものです。隣り合う音の間隔は以下の通りです。

全音・全音・半音・全音・全音・全音・半音

メジャースケール_ピアノ
メジャースケール

メジャースケールで作られた楽曲を「長調」といい、明るい印象の響きになるのが特徴です。

ちなみに、Cメジャースケールだと、「ハ長調」といいます。

これを、ピアノロールの行数で表してみると、以下のようになります。

2行・2行・1行・2行・2行・2行・1行

マイナースケールとは?

「マイナースケール」とは、1オクターブ内の12個の音のうち、7個の音を以下の間隔で並べたものです。

全音・半音・全音・全音・半音・全音・全音

マイナースケール_ピアノ
マイナースケール

マイナースケールで作られた楽曲を「短調」といい、悲しい印象の響きになるのが特徴です。

Aマイナースケールだと、「イ短調」といいます。

これを、ピアノロールの行数で表してみると、以下のようになります。

2行・1行・2行・2行・1行・2行・2行

スケールは簡単に作れる

なんだか数学みたいになってきましたが、音楽理論って数学に似ています。だから嫌われるんですね。

どんな7音スケールも、12マスの中から、7個を選んでいるだけです。

ただし、このとき、隣り合う間隔を2行以下にするのがルールです。

7音スケールは12個の音から7個を選んだもの

たとえば、適当に7個の音を選んでみましょう。すると、何かしらの既存のスケールに当てはまります。

例えば、Cから1行づつ、詰め詰めでスケールを作ろうとします。

詰め詰めで7つの音を並べる

ただ、隣り合う音の間隔を2行以下にしないといけないので、2行以下になるように、後ろの音を離していきます。

これでスケールになりました。これは、ジャズなどで使われる、「スーパー・ロクリアン・スケール」です。

スーパー・ロクリアン・スケール

DTM部長
DTM部長
たったこんだけです。意外と簡単ではないでしょうか?

まとめ

メジャースケールとマイナースケールが、どのようなルールで作られているかについて解説しました。

この記事で解説した内容のポイントをまとめると、以下の通りです。

  • スケールとは、1オクターブ内の音を、とあるルールに従って、主音から順番に並べたもののこと。
  • スケールの隣り合う音の距離は、「半音」か「全音」。
  • ピアノロールで言えば、「1行」か「2行」。
  • このルールで並べると、何かしらのスケールになる。

とっつきにくいイメージのあるスケールですが、理解してしまえばそんなに難しいものではありません。

また、メジャースケールとマイナースケールは全てのスケールの中で、一番キレイな基本形です。

まずは、この2つの音の配置を覚えて、メロディーを作りながら、少しづつ他のスケールを覚えていきましょう。

その他、音楽理論の記事については、以下にまとめています。

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