「McDSPってどんなメーカーなの?」「あんまり聞いたことないけど、良いプラグインあるの?」という人へ。
McDSPはプロのスタジオの現場では超有名な老舗プラグインメーカーです。そこで、McDSPのプラグインの魅力について、全く知らない人にも分かりやすく解説したいと思います。
この記事は、DTM歴7年で楽曲のリリース経験もある現役トラックメイカーDTM部長(@dtmbu)が書いています。
- McDSPのプラグインって何が良いの?
- McDSPのおすすめプラグインは?
- デモを試す方法は?
Contents
McDSPとは?
「McDSP(マックディーエスピー)」とは、ハード機材とプラグインを開発・販売するカリフォルニア発のメーカーです。
元々、ProToolsのHD版(外付けのDSPシステム)で使うためのプラグインを専門として開発していました。
しかし、パソコンのスペックが上がり、いわゆるネイティブ版(パソコンで使うやつ)のプラグインが一般的になってからは、それらの両方に対応したプラグインを開発しています。
ProToolsのHD版は高額なので、個人で使っている人は少なく、導入されている現場は、ほとんどがスタジオです。
McDSPのおすすめプラグインは?
それでは、McDSPのプラグインの中でも、特に優秀だと思うものを紹介します。
- 6050 Ultimate Channel Strip
- Filter Bank
- Analog Channel
① 6050 Ultimate Channel Strip
McDSPの看板製品である、チャンネルストリップ型のプラグインです。
チャンネルストリップとは、元々、ミキサーの各チャンネルに搭載されたエフェクトのことで、McDSPの数々のハード機材モジュールの歪み感をモデリングした25種類のチャンネルストリップをセットにした、とても使える製品です。
② Filter Bank
McDSPのプラグインといえば、「Filter Bank」いうほど、多くのスタジオエンジニアから評価されているEQです。
特徴としては、EQの種類による効果の違いを再現していて、様々なタイプのEQの中から楽曲に合わせて選択することができる点です。
③ Analog Channel
サウンドにアナログ感を足すためのシミュレータープラグインで、Analog Channelには、以下の2種類のシミュレーターがあります。
- AC101:プリアンプのシミュレーター
- AC202:テープマシンのシミュレーター
これに関しては、実際に動画(1:55~から再生)でBefore・Afterを聴き比べてもらうと、効果が分かりやすいです。
McDSPのサブスクは?
McDSPでは、月額で好きなプラグインが使い放題になる、「THE ALL ACCESS」というサブスクリプションサービスも行っています。
総額数十万円程度の、McDSPの26種類のプラグイン全てが利用可能になります。
プラン | 利用料金 |
---|---|
月額 | 29.99ドル(約3,216円) |
月額(1年縛り) | 14.99ドル(約1,608円) |
年額 | 179.88ドル(約19,292円) |
これから本格的にミックスをやっていきたい人は、月額プランでMcDSPのプラグインをがっつり使ってみて、気に入ったものがあったら、個別に購入するような使い方がおすすめです。
McDSPの評価は?
実際に、McDSPを楽曲制作で使っているのはどんなDTMerでしょうか?
Twitterから利用者の声を拾ってみました。
McDSPデモの使い方は?
McDSPでは、デモとして、全プラグインを14日間無料でお試しすることができます。
そこで、その方法をナビゲートしたいと思います。
- iLokのアカウント登録(持ってる人は飛ばす)
- Native Installer v6のダウンロード
- アクティベーションとプラグインの起動
① iLokのアカウント登録
McDSPのプラグインを使うためには、iLokのアカウントを作る必要があります。
iLokのアカウント登録方法と使い方については、以下の記事を参考にしてください。
② Native Installer v6のダウンロード
まず、McDSPのデモダウンロードページにアクセスします。
ページ下部にスクロールして、専用のインストーラーを使って一気にダウンロードしたい場合は、[BUNDLE INSTALLERS]からダウンロードします。
基本は、[NATIVE]を選べば問題ないです(HD版はProToolsの外付けDSPを使う場合のみです)。
個別にプラグインを選んでダウンロードしたい場合は、[INDIVIDUAL PLUG-IN INSTALLERS]からダウンロードします。
※ちなみに、結構サーバ重いので、時間かかります(2020年5月の情報)。
というわけで、ここでは、個別に「Analog Channnel v6」をダウンロードしてみます。
ダウンロードしたら.exeファイルを実行してインストールします。
途中でユーザー名と会社名を要求されますので入力します。
※特に控えておく必要はないようです。
③ アクティベーションとプラグインの起動
インストールが完了したら、お使いのDAWを起動します。
すると、McDSPのiLok認証画面が立ち上がりますので、[Try]をクリックします。
もし、DAWを立ち上げても、McDSPの認証画面が立ち上がらない場合は、プラグインフォルダのインストール場所が間違っている場合があります。
C:\Program Files\Common Files\Steinberg\VST2
以下の記事を参考にして、正しいディレクトリにプラグインファイルを移動してください。
次に、iLokのアカウントにログインします。
※この時、インターネットに接続している必要があります。
ログインが成功すると、iLokの認証に使うデバイスを選択して[Next]をクリックします。
パソコン本体は選択できなかったので、対応しているのはクラウド認証とUSBのみだと思われます。
最後にデモの有効期限が表示されるので、確認して[Continue]をクリックします。
なお、McDSPでは、デモが使用できるのは14日間になります。
これで、DAWでプラグインが使えるようになっています。
MIDIトラックへドラッグ&ドロップするなどすれば、McDSPのプラグインが起動します。
なお、iLok Cloudで認証する場合は、今後も、プラグインを使っている間、インターネットに接続している必要があります。
まとめ
プロ御用達のプラグインメーカー「McDSP」について、その概要から、デモプラグインの使い方まで、なるべく分かりやすく解説しました。
この記事の内容のポイントをまとめると、以下の通りです。
- McDSPとは、ハード機材とプラグインのメーカー。
- DSPタイプからの背景もあり、スタジオエンジニアに良く使われている。
- おすすめは、6050 Ultra Channel Strip。
- 年額/月額でプラグインが使えるサブスクリプションプランもある。
McDSPがどんな立ち位置のメーカーであるか、イメージが付きましたでしょうか。
本記事で解説した通り、プロの現場でスタンダードとして使われているので、購入して間違いはないです。
ぜひ、興味があれば、デモからお試ししてみてください。
なお、他のサブスクも気になる人は、以下の記事もチェックしてみてください。