これから音楽制作を始めようとされている人から、曲作り奮闘中のDTMerの人へ。
音楽制作やDTMに関する情報って、具体的なトラックメイクやミックスのやり方を初心者が納得できるレベルまで分かりやすくまとめられているメディアって意外と少ないですよね。
そこで、DTM歴7年で国内外からの楽曲リリース経験もある、現役トラックメイカーのDTM部長(@dtmbu)が、「これまで培ってきた音楽制作のノウハウ」を整理してまとめてみました。
元々、音楽経験ゼロでリコーダーすらまともに吹けなかった私が、楽曲をリリースして自分の作品をレコード店に並べられるようになるまで成長できたノウハウなので、全く初心者の人から、プロレベルの人でも参考になると思います。
立派な曲を完成させられるようになるまでの知識を、ゼロから分かりやすく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
Contents
音楽制作のやり方
音楽制作とは、ご存じの通り、楽曲を作って最終的にCD、レコード、配信用の音声データとして仕上げることですよね。
そして、1つの楽曲を仕上げるために必要な音楽制作の工程は、こんなにもたくさんあります。
- レコーディング
- 打ち込み
- 音作り
- アレンジ
- ミックス
- マスタリング
さらに、レコーディングや打ち込みを行うためには、当然、メロディーやコード進行などを考える必要があります。
ただし、2020年現在では、レコーディングや打ち込みを行いながら作曲を行うパターンがほとんどかと思いますので、それらは「音楽理論」としてまとめました。
この記事では、これらの各作業工程の基本的なやり方から、TIPS的な部分までを解説します。
パソコンと音楽制作
2020年現在において、音楽制作の作業のほとんどは、プロアマ問わず皆パソコンやiPadなどのコンピュータを使って行います。
そのため、ほぼ「音楽制作=パソコンを使った音楽制作(DTM)」と言えます。
つまり、音楽制作をするには、まず「DTM」について知っておかないと何も始まらないのです。
初心者が最初に読むべき記事
先ほどの全工程の通り、音楽制作をこれから始める人が、習得すべきことはたくさんあります。
ただし、セオリー通り、ひとつひとつこなしていくのでは、結構すぐに飽きてしまいます。
実際に私がそうでした。「ドレミからなんてやってられないわー」って感じでした。
そこで、楽しみながら曲作りを覚えるための方法をまとめてみました。
初心者がやりがちなミス
私が音楽制作を始めたばかりの頃にやっていたことを今改めて振り返ってみると、無駄なことばかりしていたな~と思います。
当時、周りにトラックメイカーなんていませんでしたし、ネットの情報も今ほど多くなかったので、かなり時間をかけて遠回りをしながら、ひとつずつ解決してきました。
これから制作を始める皆さんは、同じように失敗しないために、初心者がやりがちなミスとその対策方法をチェックしておきましょう。
その他、DTMを始めるために必要になる機材や、パソコン環境のセットアップ方法などについては、こちらの記事にまとめています。
音楽制作に必要な音楽理論
まずは、メロディーやコード進行を作るために必要な音楽理論についてですが、
そもそも「音楽理論は勉強するべき?」という疑問は、誰もが一度は思ったことがあるでしょう。
ネット上でも、音楽理論は必要ある派と必要ない派で意見が分かれています。
その他、音楽制作に必要な音楽理論について、より詳しく知りたい人は、こちらに関連記事をまとめていますので、チェックしてください。
音楽制作のレコーディング
自宅でレコーディングを行う、いわゆる「宅録」ができるようになれば、もはやスタジオに通う必要はありません。
ただし、スタジオと違い、自宅ではノイズ(雑音)の少ない環境を作るのが難しいというデメリットがあります。
そこで、なるべくキレイな音で録音するために必要なセットアップや、テクニックについて解説します。
レコーディングに必要な機材
「自宅でレコーディングをしてみたいけど、どんな機材が必要なのか分からない!」という人のために、
ギターを録りたいとか、ボーカル・ラップを録りたいなど、それぞれのケース別に、機材のセットアップ例をまとめました。
音楽制作の打ち込み
打ち込みは、パソコンで音楽制作を行う上で欠かせない機能です。
ここでは、基本的な打ち込みのやり方から、シンセ、ドラムなどパート別の具体的な打ち込みフレーズのパターンを紹介します。
また、「いかにも打ち込みっぽくない自然なサウンド」を得るためのテクニックなどについても紹介します。
MIDIとシーケンサー
パソコンを使って音楽制作をする最大のメリットは、打ち込みができることです。
楽器がなくても、MIDIと呼ばれる演奏データをパソコンに打ち込むことで、実際に楽器を演奏したようなサウンドを作ることができます。
その他にも、MIDIを使って様々なことができます。参考までに、使い方を知っておきましょう。
ピアノロールの読み方
打ち込みは、音楽制作ソフトの「ピアノロール」という機能を使って行います。
ソフトを使ってパソコンで打ち込みをするために、まず、ピアノロールの見方・読み方を知っておきましょう。
ローインターバルリミットを理解する
最初からココを理解して打ち込みを始める初心者はまずいないでしょう。
絶対というルールではないものの、ベースなどの音程の低い楽器を使って和音を鳴らすときには、使える鍵盤の範囲がある程度決まってきます。
そのため、各楽器において一番気持ち良く鳴る音程を意識して打ち込みを行うことで、しっくりくるサウンドが作りやすくなります。
音楽制作の音作り
ここで説明する「音作り」とは、ソフトシンセやプラグインエフェクトを使って音色や音質を作り込む作業のことを差します。
多くのDTMerが挫折しがちなソフトシンセのパラメータ操作から、
ついつい無駄に挿してしまいがちなプラグインエフェクトの正しい使い方などについて解説します。
ソフトシンセを使いこなす
ソフトシンセとは、シンセサイザーをシミュレートしたヴァーチャル楽器のことで、パラメータを操作することで、様々な種類の音を作り出すことができます。
ただし、ソフトシンセと言っても、たくさんの種類があるので、自分に合ったものを選ぶべきです。
そのために、まずは最低限、シンセサイザーの種類を知っておきましょう。
音楽制作のアレンジ
音作りができるようになったら、曲の展開を作っていきましょう。
一般的に、音楽業界においてアレンジ(編曲)といえば、歌メロやコード進行から伴奏を作る作業全般のことを差します。
ただし、個人で制作する場合はどうせ全部自分一人でやらないといけないので、ここでは「アレンジ」=「曲の構成作り」としています。
そして、フレーズは作れたけど、構成作りで行き詰ってしまうという人はかなり多いです。
ですが、ジャンルさえ決めてしまえば、曲の構成の組み方はある程度決まってきます。
そのお作法について解説します。
音楽制作のミックス
多くのDTMerが勘違いしがちですが、ミックス作業は、あえて音作りやアレンジと分けて行う必要はありません。
むしろ、打ち込みをする時点からミックスを意識しながら作業を行うことが大切です。
ここでは、そもそもミックスって何のために必要なの?という所から、良いミックスを作るためのテクニックまでを紹介します。
ミックスのやり方
ミックスではどんなプラグインを挿せばよいのか?と悩む人は多いと思います。
実際に私がそうでしたが、そういう人は、そもそもミックス作業の本来の目的をちゃんと理解していない場合が多いです。
まず、ミックスで目指すゴールを正しく把握しておきましょう。
音楽制作のマスタリング
見出しを作っておいて何ですが、マスタリングは、必ずしも自分で出来るようにならなくても良いと思います。
というのも、マスタリングは音楽制作の工程の中でも、エンジニアが行う職人技的な作業であって、のめり込むと「音楽を作ること」という本来の目的から離れてしまうからです。
なので、本当に自分に必要だと思ったタイミングでやることをおすすめします。
音楽制作を学べる教則本
教則本といっても、ここまで説明してきたように、音楽制作にはたくさんの工程があるので、1冊の中で解説できる範囲や詳しさも、本によって全然変わってきます。
そのため、「自分が今どの段階にいて、何を知りたいのか?」というところを、ある程度特定してから本を選ぶことをおすすめします。
以下の記事では、DTM本を解説内容別に分類した上で、おすすめをまとめています。