「Wavesのプラグインを色々使ってみたいけど、高いから買えない~。」と思っている人へ。
そこで、そんな人におすすめな、Wavesプラグインのサブスクリプションサービス「Music Maker Access」について、その内容のレビューから使い方までを徹底的に解説します。
この記事は、DTM歴7年で楽曲のリリース経験もある現役トラックメイカーDTM部長(@dtmbu)が書いています。
- Music Maker Accessとは?どんなサービス?
- Music Maker Accessの始め方や使い方は?
Contents
「Waves Music Maker Access」とは?
「Waves Music Maker Access」とは、月額料金を支払うことによって、クオリティの高い「Wavas」のプラグインから、好きなものが使えるサブスクリプションサービスです。
単体で数万円程度のWavesプラグインが、月額6.99ドル(約743円)から使い放題になるので、まとまったお金がない場合にはとてもありがたいサービスです。
料金プランは、[Silver]・[Gold]・[Platinum]の3つが存在し、各プランによって使えるプラグインの種類が変わります。
また、Gold・Platinumプランでは、Wavesの全プロダクトから好きなものを5つ選んで月額利用できる「Custom 5 Pack」というオプションも存在しています。
「Waves Music Maker Access」の料金プランは?

「Waves Music Maker Access」の料金プランは、以下の3つです。
プラン | 料金 | プラグイン数 |
---|---|---|
Silver | 月額:6.99ドル(約743円) 年額:69.99ドル(約7,441円) | 16種類 |
Gold | 月額:9.99ドル(約1,062円) 年額:99.99ドル(約10,630円) | 42種類 |
Platinum | 月額:19.99ドル(約2,125円) 年額:199.99ドル(約21,262円) | 57種類 |
① Silverプラン

Silverプランは、16種類のプラグインが利用できます。
② Goldプラン

Goldプランは、Silverプランの16種類+下記の26個=合計42種類のプラグインが利用できます。
③ Platinumプラン

Platinumプランは、Goldプランの42種類+下記の15個=合計57種類のプラグインが利用できます。
Linear Phase Multiband Compressor
「Waves Music Maker Access」のメリットは?
サービスの概要が分かったところで、「Waves Music Maker Access」を利用するメリットについて、もう少し詳しく解説していきます。
- Wavesプラグインが月額で使える唯一のサービス
- 好きなプラグインを選んで月額利用できる
- 最新アップデート&サポートに対応
① Wavesプラグインが月額で使える唯一のサービス

Wavesは、数あるプラグインメーカーの中でも、知名度・人気ともにトップクラスのメーカーです(上記は、Splice Pluginsの人気メーカーランキングより抜粋)。
それゆえ、Plugin Allianceなどの他のプラグインのサブスクサービスとは一切提携していません。
そのため、Music Maker Accessは、Wavesのプラグインを月額で利用できる唯一のサービスになります(2020年5月時点)。
② 好きなプラグインを選んで月額利用できる

冒頭でも触れましたが、Music Maker Accessには、「Custom 5 Pack」というオプションサービスがあります。
「Custom 5 Pack」とは、GoldかPlatinumプランを利用する場合に限り、+月7.99ドル(約850円)で、どのプランにも含まれていない、Wavesの全プロダクト(173種類以上)からどれでも好きなものを5つ選んで月額で利用できるというサービスです。
③ 最新アップデート&サポートに対応

Wavesのサービスに限ったことではないですが、プラグインをサブスクで利用することのメリットは、常に最新の状態で製品を利用できるので、不具合に悩まされることが少ない点です。
セールなどで、パッケージ版を安く購入できても、数年経てば、そのプラグインは旧版としてメーカーのサポート対象外になってしまいます。
サブスクの場合、メーカーが全てのプラグインをメンテし続けていきますので、安心して利用できます。
「Waves Music Maker Access」の利用上の注意点は?
次に、Waves Music Maker Accessを実際に使ってみて感じた、注意すべき点について説明します。
- 普通に買った方がお得な場合もある
- Custom 5-packは単体で利用できない
① 普通に買った方がお得な場合もある

Waves Music Maker Accessを利用するどうか考えるときに、一番引っかかるのが、「セールとかで買った方が安くない?」ということだと思います。
実際に、たとえば「Waves Gold」であれば、Amazonで3万円代で購入でき、セールになると1万円前後になることもあります(定価は10万くらい)。
ということは、月額プランのサブスクで考えた場合、約1年間払い続けるとペイできることになります。
② Custom 5-Packは単体で利用できない

Waves Music Maker Accessの最大の目玉といえる、オプションの「Custom 5-Pack」ですが、今のところ、このプランだけで契約することはできません。
Custom 5-packを利用するためには、必ず[Gold・Platinum]のいづれかのプランを利用する必要がありますので、その点について、ご注意ください。
「Waves Music Maker Access」の始め方は?
「さっそくWaves Music Maker Accessを試してみたい!」という人のために、始め方を紹介していきます。
Waves Music Maker Accessでは、30日間の無料トライアルでお試しすることができます。
- 無料トライアルの申し込み
- アカウントパスワードの設定
- Waves Centralの導入とアクティベート
- DAW上でプラグインを起動
① 無料トライアルの申し込み
まず、Wavesのページにアクセスします。
まず、Waves Music Maker Accessのページにアクセスします。
[START FREE]をクリックするか、画面下にスクロールします。

すると、プラン選択画面が表示されますので、利用したいプランを選択して[START FREE]をクリックします。
ちなみに、30日間のお試しであれば、どのプランでも無料です。

ショッピングカート画面に移動しますので、[PROCEED TO CHECKOUT]をクリックします。

次の画面で、Wavesのユーザーアカウントを作成します。
メールアドレスを入力してキャプチャにチェックを入れたら[CONTINUE]をクリックします。
※すでにWavesアカウントを持っている人は、[RETURNING CUSTOMER]をクリックしてログインします。

続いて、請求情報として、氏名・住所・電話番号を入力します。[Tax Number]は法人でない場合は不要なので、「No」を選択します。

続いて、支払い情報(クレジットカードかPayPal)を入力します。
※無料の30日間が経過した後でプランを利用し続ける場合の支払い方法です。

入力したら[CONFIRM ORDER]をクリックします。入力内容に間違いがなければ、これで申し込みが完了します。
完了すると、Goole Customer Reviewなどのポップアップが立ち上がります。[YES]をクリックすると、登録したメールアドレスにアンケートが送られます。

次に表示されるのは、友達にシェアできる割引クーポンコードです。
[×]をクリックすると、ポップアップが消えて先に進めます。

② アカウントパスワードを設定
アカウントが作成されたら、登録したメールアドレス宛に確認メールが届いていますので、Wavesから届いているメールのうち、件名が「Choose a password for your new Waves account」となっているものを開きます。
そして、メール本文にある[Please choose a password for your new account here]をクリックします。

リンク先のURLで、アカウントのパスワードを設定します。

これで、Wavesアカウントの作成が完了しました。
③ Waves Centralの導入とアクティベート
Waves Music Maker Accessでプラグインを利用するには、「Waves Central」というアプリをインストールする必要があります。
先ほど開いたままの画面であれば、[INSTALL & ACTIVATE YOUR PRODUCTS]をクリックします。

そうでなければ、Install & Activate Productsのページにアクセスします。
お使いのOSを選んでクリックすると、インストーラーのダウンロードが始まります。

ダウンロードした.exeファイルを実行してインストールします。

インストールが完了すると、Waves Centralが自動で立ち上がりますので、[I accept]にチェックを入れてから、[I Agree]をクリックします。

続いて、アカウントへのログインを要求されるので、[Login]をクリックします。

先ほど作成したWavesのアカウントでログインします。Usernameはメールアドレス、Passwordは先ほどメールのURLで設定したものです。

ログインして、左のメニューから[Install Products]→[My products]の順にクリックします。
それから、先ほど申し込みしたプランの商品(ここでは、Goldプラン)にチェックを入れて、[Install and Activate]をクリックします。

④ DAW上でプラグインを起動
インストールとアクティベートが完了したら、DAWを開いてプラグインフォルダからMIDIトラックにドラッグ&ドロップするだけです。
※Ableton liveの場合の操作。
なお、Wavesのプラグインフォルダ名は以下の通りとなっています。
- WaveShell1-VST 11.0(VST1)
- WaveShell3-VST 11.0(VST3)

「Custom 5-Pack」の登録方法は?
Music Maker Accessの特権ともいえる追加オプションの「Custom 5-pack」を登録する手順について説明します。
まず、Custom 5-Packのページにアクセスします。
月額・年額どちらにするかを選択してから、好きなプラグインをバイキング方式で5つ選択して[+]マークをクリックします。

5つ選択すると、[CHECKOUT]ボタンが表示されますので、クリックします。

あとは、[PROCEED TO CHECKOUT]をクリックして購入完了です。

あとは、始め方で説明したのと同様に、Waves Centralを立ち上げて、
から[Install Products]→[My products]の順にクリックします。
それから、Custom 5-packにチェックを入れて、[Install and Activate]をクリックすればDAW上で起動できるようになります。
「Waves Music Maker Access」のプラン変更や解約は?
Waves Music Maker Accessのプランを変更したり、利用中のプランをキャンセルしたくなった場合の方法についても参考までに紹介しておきます。
- プラン解約
- プラン変更
① プラン解約
まず、My Accountのページにアクセスして、[My Products]をクリックします。

次の画面で、[looking to unsubscribe?]をクリックします。

[CANCEL SUBSCRIPTION]をクリックしてプラン解約完了です。
なお、キャンセルしても、次の支払いタイミングまではプラグインが使えるようです。

② プラン変更
利用中のプランを変更するというメニューが見当たらないので、利用中のプランを解約してから、再度、別のプランを申し込むという流れになると思います。
※新しい情報が入り次第、更新しておきます。
まとめ
Waves Music Maker Accessとは何か、そのメリット・デメリットや具体的な使い方について解説しました。
この記事で解説した内容のポイントをまとめると、以下の通りです。
- Waves Music Maker Accessとは、Wavesのプラグインが月額で使えるサービス。
- Wavesのプラグインのサブスクはここだけ。
- 全プロダクトから選べるCustom 5-packが最高。
- Custom 5-pack単体で契約はできない。
プラグインは普通に買うと結構な値段がしますが、本格的に制作をする上では、種類も色々と必要になるため、コストがバカになりません。
サブスクは、そんなプラグインには相性の良いサービスだと思いますので、ぜひ、最高レベルのクオリティのWavesのプラグインを月額でお得に利用してみてください。
なお、他のサブスクも気になる人は、以下の記事もチェックしてみてください。