この記事を読まれているあなたは、以下のように思っていますでしょうか。
- 「2オクターブの音域が歌えるってどういうこと?」
- 「音楽用語のオクターブって何?」
という疑問をお持ちの人へ。
DTM歴7年で楽曲リリース経験のある現役トラックメイカーが、オクターブについて、初心者向けに分かりやすく解説します。
- オクターブとは?
- 1オクターブ、2オクターブとは?
オクターブとは?
「オクターブ」とは、「8番目の音」や「8度音程」を表す音楽用語です。
それぞれの意味について、解説していきます。
- 8番目の音
- 8度音程
① 8番目の音
「オクターブ」の1つ目の意味としては、ある音から数えて、8番目の音ということです。
8番目の音階なので、ギリシャ語で8を表す数字のOcta(オクタ)からとって、「オクターブ」と呼ばれています。
たとえば、「C(ド)」に対して、次の「C(ド)」のことです。
② 8番音程
「オクターブ」の2つ目の意味としては、ある音から数えて、8番目の音までの音程(2つの音の距離)のことです。
音程というのは、インターバル(2つの音の距離)としての意味です。
「オクターブ」とは、「度数8の音に対する音程」ということになります。
1オクターブを楽譜上に記載するときは、「8va」という表記をします。
では、2オクターブとはどんな音程でしょうか?
たとえば、「C(ド)」から、次の次の「C(ド)」までの音程のことですね。
2オクターブを楽譜上に記載するときは、「15va」という表記をします。
オクターブ奏法
ちょうど1オクターブ離れた同じ音を同時に鳴らすことで、同じキーのまま、音に厚みを出すことが出来ます。
これを「オクターブ奏法」といい、シンセサイザーやギター(特にロックなどのジャンル)などの楽器の演奏においては、よく使われる技法なので、知っておきましょう。
1オクターブ内の音の数
1オクターブ内には、12個の半音が含まれています。
これは、C(ド)から、次のC(ド)までであっても、D(レ)から次のD(レ)までであっても変わりません。
メロディーは、この中のどの音を使っても問題ありません。
ただし、あるルールに従った音だけを使ってつくったメロディーの方が、気持ちよく聴こえるのです。
そのルールのことを「スケール」といいます。
スケールについては、以下の記事で詳しく解説しています。
まとめ
音楽用語のオクターブについて解説しました。
この記事で解説した内容のポイントをまとめると、以下の通りです。
- オクターブには2つの意味合いがある。
- 1つ目は、ある音から8番目の音という意味。
- 2つ目は、ある音から8番目の音までの音程という意味。
- 1オクターブ内には12個の半音がある。
全音・半音といった知識や、オクターブについては、音楽理論の中でも基本中の基本になります。
しっかり理解しておくようにしましょう。