楽曲制作

DTM本のおすすめと選び方。DTM歴7年の現役トラックメイカーが厳選。

DTM本のおすすめと選び方。DTM歴7年の現役トラックメイカーが厳選。

DTM本は色々な種類があって、どんなものが自分に合っているか分からないですよね。

そこで、DTM歴7年で楽曲のリリース経験もある現役トラックメイカーが、DTM初心者のレベルに合わせておすすめなDTM本を選んでみました。

選定のポイントとしては、できる限り楽曲制作のスキルアップにつながる内容が記載されているものをピックアップしました。

また、新しくおすすめできる本が出版された場合は、随時記事を更新していきます(現状:2020年3月版)。

この記事でわかること
  • DTM本のおすすめは?
  • DTM本はどんな種類がある?自分に合った本の選び方は?

DTM本のメリットは?

DTM本には、音楽制作に必要な知識が、理解しやすいように順番にまとめられていますので、無駄なくスキルアップすることができます。

タクヤくん
タクヤくん
でも、ネットで調べればだいたい分かるんじゃないの?

もちろん、DTMに関する情報はネットでも探すことができます。

ただし、ネットの情報は、機材の紹介記事や、TIPSとして曲作りの方法が紹介されている単発の記事は多いですが、DTM初心者が必要としている情報を体系的にまとめられたサイトは、本当に限られています。

そのため、必要な情報を探し出すのに、かなり時間がかかってしまいます。

DTM本の場合、音楽経験の豊富な著者が、初心者が必要とする知識について、1から順番にまとめていますので、安心して勉強することができます。

DTM部長
DTM部長
ちなみに、DTM部(本サイト)は、DTMに関する情報が網羅的にまとめられている、便利なサイトを目指しています!

DTM本の選び方は?

DTM本には、必要な機材の紹介など、基礎的な知識を解説するものもあれば、最初から最後まで音楽理論や作曲についての解説に終始するものなど、たくさんのタイプの本が存在します。

というのも、DTMには、音楽理論やアレンジなどの音楽的な知識だけでなく、パソコンや機材などの技術的な知識も必要になるからです。

DTMに必要な音楽的な知識と技術的な知識

そのため、自分の現状のニーズに合っていない本を選ぶと、「これは欲しかった情報と違う!」ということになりやすいです。

そこで、あなたの現状のレベルに合ったDTM本を選ぶのがおすすめです。

あなたのDTMレベルは?
  1. 未経験の入門者: まだDAWを触ったことがなく知識もほぼゼロ。
  2. 初心者レベル: DAWを起動して音が出せる人。
  3. 中級者レベル: 1曲なんとか完成させられる。

① 未経験の入門者

まだDAWを触ったことの無い、これからDTMを始める知識ゼロの初心者にとっての悩みは、

タクヤくん
タクヤくん
DAWで作曲をしたいけど、何から手を付けて良いのか分からない!

ということだと思います。

そんなあなたが、最初に手にするべきDTM本は、知識ゼロでも、スラスラ読み進められて、DTMに必要な知識の全体像がつかめるようなものです。

知識ゼロでも、スラスラ読み進められるものがオススメ

② 初心者~中級者レベル

DTMの基本を理解して、なんとなくでもDAWの操作が分かってきた人の悩みは

タクヤくん
タクヤくん
イマイチ思いどおりの音にならないな~。みんなどうやって作ってるんだろ~。
という感じだと思います。

そんな人の場合、入門者用のDTM本では、ちょっと物足りなさを感じる可能性がありますので、自分が強化したいポイントを決めて、その内容が充実しているDTM本を選ぶのがおすすめです。

DTM本で学べる知識の種類

この中から、自分が最もレベルをあげたいポイントを選びましょう。

その上で、これから紹介する、おすすめのDTM本をチェックすると、自分に合った本がスムーズに決められます。

DTM初心者向けの入門書のおすすめ

全くの未経験で、これからDTMを始めようとしている人には、DTMで曲を作る手順が、ひと通り分かりやすくまとめられている本がおすすめです。

教則本を選ぶポイントとしては、以下の通りです。

DTM初心者向けの入門書の選定ポイント
  1. 知識ゼロでも、スラスラ読み進められるもの。
  2. DTMに必要な知識の全体像がつかめるもの。

これらのポイントを踏まえて、最初に手にするべきおすすめの入門書を紹介していきます。

ランキング1位
「作りながら覚える」ですぐに身に付く!
 

音楽経験のない全くの初心者が、「とりあえず1曲作ってみる」をコンセプトに3日間で1曲完成させるための作曲手順がとても分かりやすく解説されています。

無料のDAWソフト「Domino」あるいは「GarageBand」を使って、実際に作業をしながら読み進めることで、DTMにとって必要最低限のスキルを身に付けることができます。

実際分かりやすいですし、Amazonでの評価も高いです。

対象者未経験の入門者向け
解説文章とても分かりやすい。
解説内容音楽理論、打ち込み、音作り、レコーディング、ミックス、マスタリングなどの概要。
ランキング2位
DTMに必要な知識を幅広く解説。教科書として持っておきたい1冊!
 

DTMには欠かせないDAWの解説から、PC、シンセサイザーなどの機材、音楽理論、オーディオに関する知識まで、1冊で幅広い範囲がカバーされています。

DTM検定という音楽の資格の公式ガイドだけあって、教科書的に使えるので、コレ1冊あると、とても重宝します。

対象者入門~初心者向け
解説文章分かりやすい。
解説内容機材、音楽理論、打ち込み、音作り、レコーディング、ミックス、マスタリングなどの概要。
ランキング3位
DTM初心者でも分かりやすい解説!
 

音楽経験のない初心者向けに、順を追ってDAWを使って作曲する方法をとても分かりやすく解説されているDTM本です。イラストも多く、本というより雑誌のような感じ。

DTMに関する雑誌「サウンド&レコーディング・マガジン」などを発行している「リットーミュージック」から出版されている教則本なので、信頼できるクオリティの一冊です。

対象者未経験の入門者向け
解説文章とても分かりやすい。
解説内容機材、音楽理論、打ち込み、音作り、レコーディング、ミックスなどの概要

ラノベ・マンガ好きにおすすめの本

その他にも、上記の3つには劣りますが、「初心者にとっての分かりやすさ」を最も重視した、おすすめは、こちらの2冊です。

ライトノベル形式でサクサク読み進められるDTMの入門書!
 

音楽知識ゼロの平凡な女子高生、いろはの物語を読むうちに音楽の仕組みが理解できて曲作りの方法まで身につくというラノベ風のDTM本です。

DTMを始める前段階の話から始まるため、解説内容のカバー範囲は狭いですが、全くの未経験者であっても飽きずに最後まで読み切れるため、飽き性の入門者にはおすすめです。

対象者未経験の入門者向け
解説文章とても分かりやすい。
解説内容音楽理論、打ち込み、アレンジなどの概要
DTM用語が、4コママンガで楽しく理解できる!
 

DTMの基礎から音楽理論、アレンジ、ミックスに至るまでの基本的なDTM用語が4コマ漫画で説明されており、とにかく頭に入ってきやすいです。

目次を見れば分かるのですが、とても幅広い用語が解説されています。ただし、解説は広く浅くという感じなので、超初心者向けです。

対象者未経験の入門者向け
解説文章とても分かりやすい。
解説内容機材、音楽理論、打ち込み、音作り、レコーディング、ミックスなどの概要

音楽理論を学べる本

DTMの超基本を理解してなんとなくDAWで音が作れるようになった初心者が次にぶつかる壁は「良いメロディーが作れない!いつも同じになる!」ではないでしょうか。

そんな人は、必要最低限で良いので、音楽理論を知るべきです。これにより、メロディーの作り方に、幅が広がります。

そんな音楽理論を学べるDTM本を選ぶポイントは以下の通りです。

音楽理論を学べるDTM本の選定ポイント
  1. 独学では挫折しがちな音楽理論が分かりやすく解説されている。
  2. メロディーやコードの使い方が分かる。

これらのポイントを踏まえて、おすすめのDTM本を紹介していきます。

ランキング1位

ゼロから音楽理論の勉強を始めたい人にピッタリな1冊!

全くの初心者でも、曲作りに必要な音楽理論を確実に理解していけるように、順を追って分かりやすくまとめられている、これから音楽理論を学び始める人にピッタリな1冊です。

なお、同じ秋山 公良氏の著書「よくわかる音楽理論の教科書」と悩んでおられる人は、まず先にこちらを読むことを強くおすすめします。

「よくわかる音楽理論の教科書」は少し応用的な内容になっており、難易度が高いためです。

対象者入門~初心者向け
解説文章とても分かりやすい。
解説内容メロディ、コード進行、作曲など
ランキング2位

実践的な作曲の役に立つ音楽理論をしっかり学べる!

7つの音を使って、メロディーやコード進行を組み立てるためのノウハウについて、基本的な知識から順を追って分かりやすく解説されています。

オーケストラの作曲に絡む内容もあるため、後半は、音楽理論の知識ゼロの初心者にとっては、少し難易度が高い部分もありますが、理解すればかなりレベルアップできます。

対象者入門~初心者向け
解説文章分かりやすい。
解説内容メロディ、コード進行、作曲など
ランキング3位

ギター初心者におすすめな音楽理論の入門書!

ギターを使った音楽理論が、初心者からの質問に回答する形式で分かりやすく解説されています。ギターを少しやっていた、またはこれからDTMで使いたい人におすすめです。

とてもやさしい文章で書かれているDTM本なので、知識が無くても、サクサク読み進めることができます。

対象者未経験の入門者向け
解説文章とても分かりやすい。
解説内容メロディ、コード進行、スケール、作曲など

レコーディング(宅録)を学べる本

自宅でレコーディングを始めたいけど、「難しそうだしどうやってやるのか分からない!」という人へ。

レコーディングを学べる本の選定ポイントは、以下の通りです。

レコーディング(宅録)を学べる本の選定ポイント
  1. 宅録のやり方を1から解説してくれるもの。
  2. 綺麗な音で録音できるコツが解説されているもの。

これらのポイントを踏まえて、おすすめのDTM本を紹介していきます。

ランキング1位

これからレコーディングを始める人のためのスタートガイドに最適!

レコーディングに必要な道具から、マイクの置き方、録音した音源の編集の仕方などを、図やイラストをまじえてやさしく解説してあるため、全くの初心者でも比較的簡単に理解していける内容になっています。

何より、プロのレコーディングエンジニアが書いてますので、業界のちゃんとした正解を知れる良い参考書です。

対象者入門~初心者向け
解説文章とても分かりやすい。
解説内容必要な機材、環境、基本的なレコーディング方法など
ランキング2位

プロのレコーディングテクニックを学べる1冊!

名著の「エンジニアが教えるミックス・テクニック99」を執筆した、葛巻善郎氏によるレコーディングのやり方がまとめられた1冊です。

基本的な知識の説明から始まり、エンジニアの葛巻氏が実際に実践しているテクニックについての紹介が多くあるため、とても参考になります。

対象者初心者~中級者向け
解説文章分かりやすい。
解説内容環境、基本的なレコーディング方法、応用テクニックなど

打ち込みを学べる本

まず前提として、打ち込みをするためには、最低限の音楽理論を理解しておくべきです。そうでないとアイディアも浮かびずらいです。

その上で、「いつも同じフレーズになる!マンネリ!」となってしまう人は、打ち込みを学べる本を使ってみましょう。

打ち込みを学べる本の選定ポイント
  1. 実践的なMIDIの打ち込みテクニックを習得できるもの。

このポイントを踏まえて、おすすめのDTM本を紹介していきます。

ランキング1位

参考にしたいMIDI打ち込みフレーズの集大成!

楽器のパート別、音楽ジャンル別で300以上のフレーズが紹介されているMIDIフレーズ大辞典です。基本の音楽理論を理解していて、色んなパターンを知りたい人向け。

ちなみに、MIDIデータだけであれば、リットーミュージックのウェブサイトから無料ダウンロードできますので、DAWで読み込んで、どんなものなのか聴いてみるのもアリです。

対象者初心者~中級者向け
解説文章分かりやすい。
解説内容MIDI打ち込みフレーズなど

音作りを学べる本

音作りでぶつかる壁といえば、「シンセサイザーで思い描いた音を作る方法が分からない!」ということです。

シンセサイザーのクオリティが上がっているので、プリセット音色だけでもそれなりの曲が作れる時代ですが、シンセの使い方を覚えておくことで、人と被らない音作りができるようになります。

音作りを学べる本の選定ポイント
  1. シンセサイザーの使い方が分かるようになる。
  2. 人と違う音をつくれるようになる。

これらのポイントを踏まえて、おすすめのDTM本を紹介していきます。

ランキング1位

初心者でも分かりやすいシンセサイザーガイドの決定版!

シンセサイザーの仕組み理解するのは結構難しいのですが、パラメータの操作ポイントが手順を追ってていねいに解説されており、初心者でも比較的読みやすくなっています。

シンセの各パラメータをどのように操作すれば、音が変化するのかについて、ていねいに解説されています。2018年発行で情報がそれなりに新しいこともポイントです。

対象者初心者~中級者向け
解説文章とても分かりやすい。
解説内容シンセサイザーの音作り
ランキング2位

シンセサイザーの仕組みから使い方までトータルに理解できる!

シンセサイザーの歴史から、発生原理など、音が出来上がるまでの仕組みが、かなり詳細に解説してあり、かなり読み応えのあるDTM本です。

初心者には少し難しく、スラスラとは理解できないかもしれませんが、1冊読み終えると、シンセサイザーについてかなり詳しくなれます。

対象者初心者~中級者向け
解説文章少し難しい。
解説内容シンセサイザーの歴史・仕組み・音作り
ランキング3位

ギター初心者におすすめな音楽理論の入門書!

ダンスミュージックなどの電子音楽に特化して、打ち込みからシンセの音作り、音源データの加工編集の方法などが、著者である葛巻氏のテクニックとして紹介されています。

ただし、全くの初心者には少し難しいので、音作りの基本は理解したけど、「イマイチ思い通りに音が作れない!プロは一体どうやってるの?」という人におすすめです。

対象者中級者向け
解説文章少し難しい。
解説内容打ち込み、シンセの音作り、音色加工、波形編集など

アレンジを学べる本

アレンジは、実際に色々なパターンを真似しながら覚えていくのが早いです。

選定ポイントとしては、以下の通りです。

アレンジを学べる本の選定ポイント
  1. 曲の展開や構成の仕方がわかるようになるもの。
  2. 色々なパターンの実例が紹介されているもの。

これらのポイントを踏まえて、おすすめのDTM本を紹介していきます。

ランキング1位