この記事をご覧になっているあなたは、以下のような疑問をお持ちではないでしょうか。
- 「DTMを始めたいんだけど、機材って何から揃えればよい?」
- 「プロのアーティストってどんな機材を使ってるの?」
- 「適当に買って失敗したくないから本当におすすめなものを教えて!」
DTM機材は、選び方次第でコスパが大きく変わってきます。
そこで、DTM歴7年で国内外からの楽曲リリース経験もある、現役トラックメイカーのDTM部長(@dtmbu)が、おすすめのDTM機材を整理してまとめてみました。
私はこれまで、実際に100万円近く機材に投資(散財)してきたので、本当に良い機材がどういうものか、説明できる自信があります。
初心者の人はもちろん、機材の買い替えを検討しているDTMerの人にも、かなり参考になると思います。
- DTMを始めるために必要な機材は?
- コスパの良いDTM機材のおすすめは?
- プロはどんな機材を使ってる?
※この記事は、新たな機材がリリースされたタイミングで、随時アップデートしています。
まず最初に揃えるDTM機材
まずは、初心者がDTMを始めるために、最低限、揃えるべき機材から紹介していきます。
これらは、歌い手・ギタリスト・打ち込み系といった音楽制作のスタイルに限らず、皆が必要になる機材です。
- パソコンかPad/iPhone
- オーディオインターフェイス
- ヘッドホン
- モニタースピーカー
※パソコンとiPad/iPhoneに関しては、まずは、どちらかでOKです。
パソコン
DTMとは、パソコンやiPad/iPhoneなどのコンピュータを使って音楽制作をすることです。
すなわち、これらいずれかのデバイスがないと始まりません。
また、音楽制作をするための機能や操作性を最優先に考えると、まずはパソコンを使うことをおすすめします。
iPad/iPhone
iPad/iPhoneを使うメリットは、初期投資が安いことと、どこにでも持ち運んで使えるという点です。
たとえば、すでにiPhoneをお持ちの場合は、アプリを入手してインストールするだけで手軽にモバイルDTMを始めることができます。
ちなみに、Androidは対応しているアプリが限られているので、現時点ではおすすめできません。
DAW
音楽制作を行うためのソフトであるDAWは、使用するデバイスに合わせて、パソコン専用のアプリと、iPad/iPhone用のアプリがそれぞれ存在します。
また、それぞれ有料/無料のものがあり、種類によって相性に良いジャンルや用途が変わってきます。
その辺りの詳しい選び方については、こちらの特集記事でまとめています。
オーディオインターフェイス
オーディオインターフェイスの主な機能は、ボーカルや楽器を録音することと、制作中の楽曲を良い音でモニターすることです。
また、オーディオインターフェイスにはDAWが付属しているものが多いため、セットで購入して安価にDTM環境を揃えることもできます。
ただし、これらのうちいずれも目的にない場合は、今すぐに手に入れる必要はありません。
モニターヘッドホン
DTM用のモニターヘッドホンは、音の定位やエフェクトの掛かり具合を正しく聞き分けて音質を整えるために必要になります。
また、大きな音が出せないマンションなどで制作を行う場合は、低域の鳴りを確認するために必須のアイテムです。
なるべくフラットな音質で、長時間装着しても疲れにくいものを選びましょう。
モニタースピーカー
ヘッドホンとモニタースピーカーでは、そもそも音の鳴り方が全く違います。
また、ヘッドホンは長時間装着していると疲れるので、ある程度音が出せる環境があるのであれば、できれば両方とも持っておきたいところです。
ある程度、おすすめは限られてくるので、選定するのはそこまで大変ではありません。
DTM機材のセット
ここまで説明したDTM機材を、ひとつひとつ選んでいくのが手間な人は、必要な機材がセットになったものを購入するのもひとつの手です。
メリットとしては、単品で購入するより、セットで購入した方が安くなる場合が多いです。
また、接続ケーブルも最初から付属しているため、初心者がやりがちな、仕様が合わず使えなかったというトラブルを回避できます。
迷いがちなDTM機材の選択肢
DTM機材を選ぶときに、「どっちが良いの?」と、迷いがちなポイントを重点的にまとめて記事にしました。
パソコンとiPad/iPhoneどっちが良い?
音楽制作のメインマシンをパソコンとiPad/iPhoneのどちらにしようか迷った場合は、
本格的に始めるならパソコン、お手軽に始めるならiPad/iPhoneという感じです。
以下の記事を読めばだいたい判断できると思いますが、どうしても決めかねる人には、パソコンをおすすめします。
※迷っている時点で、こだわりがあるということなので、こだわるならパソコンです。
ヘッドホンとスピーカーどっちが良い?
予算に余裕がなく、ヘッドホンかスピーカーどちらかのみを買いたいというケースでは、どちらを優先するか悩ましいところです。
そこで、両者の聴こえ方の違いや、メリット・デメリットをまとめました。
あなたの状況に合っている方を選択しましょう。
打ち込みに必要なDTM機材
次に、DAWソフトのピアノロールを使って「打ち込み」をしたいという人が持っておくべき機材を紹介します。
具体的には、MIDI信号を外部からコントロールするための機材です。
MIDIキーボード
まず前提として、MIDIの打ち込みはマウスの操作だけでもできます。
また、やろうと思えば、パソコンのキーボードを鍵盤代わりに使うこともできます。
ただし、想像すれば分かると思いますが、とてもやりずらいです。
そこで、安いものでも良いので、MIDIキーボードが1台あると、作業がとても捗ります。
MIDIパッドコントローラー
MIDIパッドコントローラーは、パッドを叩いてドラムのビートなどを作るための機材です。
ちなみに、MIDIキーボードの鍵盤にドラムパーツをアサインして演奏する方法もあります。
ただし、鍵盤だと少し叩きにくいので、ビートメイカーはこういったコントローラを使う場合が多いです。
レコーディング(宅録)に必要なDTM機材
レコーディングをする場合は、まずオーディオインターフェイスが必要になることは先ほど説明しました。
さらに、何を録音したいかによって、他に必要になる機材が変わってきます。
ボーカル・ラップの録音に必要な機材
自分の声や歌、ラップなどをキレイに録音するのは、どれだけ音質にこだわるかにもよりますが、難易度が高いです。
そのため、なるべく手軽に録音するためにも、追加で色々なアイテムを揃えておきたいです。
以下の記事で紹介するアイテムを揃えれば、かなりクオリティの高い録音が可能になります。
ドラムの録音に必要な機材
バンドなどでドラムの演奏を録音する場合は、
マイク1本で全体の音をまとめて録音する「空間取り」や、パーツ毎にマイクを設置して録音する方法などがあります。
どういう構成にするかで、必要なマイクの本数や仕様が変わりますので、そこら辺をまとめてみました。
マイク
マイクはライブ用やレコーディング用など、その用途によって色々な種類があります。
また、ボーカルからギターやドラムなどの楽器まで、何を録音するかによっても適正が変わります。
音楽制作のスタイル別におすすめのマイクを紹介しています。
ミキサー
オーディオミキサーは持っていると便利ですが、すでにオーディオインターフェイスを持っている場合には、必ずしも必要とは限りません。
そのため、まずはミキサーを使って何をしたいのか、その目的を整理してから購入するのがおすすめです。
そのあたりの情報は、以下の記事にまとめています。
余裕があれば追加したいDTM機材
ここまで紹介した機材をひと通り揃えれば、DTMは十分行えます。
ただし、ある程度、曲作りに慣れてきた中級者になってきたら、少し物足りなさを感じてくる場合があります。
そんなときに、こちらのDTM機材の導入を検討してみましょう。
シンセサイザー
ハード機材のシンセサイザーは、操作性が高く、プラグインを使うよりパソコンの負荷を低減できるメリットがあります。
また、その中でもアナログのシンセは、パソコンでは出せない、アナログ回路ならではの人間の耳に心地よい歪み感が魅力です。
リズムマシン
リズムマシンはとても簡単にリズムパターンが作れるハード機材です。
特に有名なのは、トラップなどで多用されるTR-808などで、見た目もカッコ良いので、ライブハウスやDTM部屋の中でかなり目立ちます。
コレクションに追加すると、音楽制作のモチベーションをグンと上げられるアイテムです。
プラグインやサンプル音源
ハードウェア機材を一通り揃えたら、次は、ソフトウェアにアプローチするという手があります。
DAW上で起動して使うプラグインや、サンプリング音源なども、音作りのバリエーションを広げるために有効活用できます。
プラグインについては、こちらの記事でまとめています。
DTM機材の使い方と接続
初心者が困りがちなポイントに絞って、DTM機材の使い方を紹介しています。
使い方が分からず困っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
MIDIキーボードの使い方と接続
MIDIキーボードをパソコンやiPad/iPhoneに接続したときに、
- 鍵盤を叩いても音が出ない!
- 音は出るけど遅れる!
となるのは、初心者にありがちなトラブルです。そういったときの解決方法をまとめました。
オーディオインターフェイスの使い方
オーディオインターフェイスの使い方でつまづきがちなのは、
- パソコンや楽器との接続
- ドライバ―のインストール
- DAW上での設定
のどれかです。この3点について、使い方を分かりやすくガイドします。
オーディオインターフェイスとミキサーの接続
これらの接続では、音の流れる方向を意識することが大切です。
- オーディオインターフェイス→ミキサー
- ミキサー→オーディオインターフェイス
これら双方の音声信号がぶつからないように、ミキサーを使って上手にルーティングしてやりましょう。
ギターとミキサーの接続
ギターとミキサーの接続では、以下を押さえておきましょう。
- エレキギター、アコギでは全く接続方法が変わる
- 機材の接続では、ロー出しハイ受けが基本
- マイク録りが全ての基本
ギターはハイインピーダンスなので、受け側のミキサーではそれに対応する何かしらの手段が必要になります。
パソコンの設定
DTMを続けていると、パソコンの容量をどんどん消費します。
あらかじめ、設定内容をDTM用に最適化しておくことで、後々の快適さが全然変わってきます。
Win/Macそれぞれについて、おすすめの設定内容をまとめています。