DTMにおすすめのパソコンとして良く紹介されている、BTOパソコン。
お手軽な価格で良いスペックのパソコンを購入出来る、とてもおすすめな選択肢です。
しかし、パソコンに詳しくない人は、専門用語だらけで、買い方が良く分からず、購入するのに躊躇してしまう場合があるでしょう。
でも、選び方さえ知ってしまえば、意外と簡単です。
そこで、DTMとパソコンに精通した現役トラックメイカーが、BTOパソコンで最も人気のあるドスパラの通販サイトで、DTMに最適化したBTOパソコンをカスタマイズして購入する方法を1から順番に解説します。
- BTOパソコンとは?何が良いの?
- 買い方が分からない!どうやって選べばよいの?
Contents
DTMに最適化したBTOパソコンの買い方は?
DTMに最適化したBTOパソコンの買い方は、以下の通りです。
- BTOパソコンを知る。
- おすすめ販売店の中から、BTOパソコンの購入先を選ぶ。
- この記事で解説する手順に従ってスペック選定する。
それでは、順番に解説していきます。
「それはもう知ってるよ!」という項目は、適宜、飛ばして読んでいってください。
BTOパソコンとは?
「BTO(Build To Order)」とは、受注生産のパソコンという意味で、注文されてからパソコンを組み立てて出荷する販売方法のことです。
パッケージ化されたパソコンの在庫を持たないため、市場で有名なSONYや富士通などの大手メーカーと比べて、格安で高スぺックなパソコンが手に入ります。
BTOパソコンのメリットは?
BTOパソコンのメリットは、以下の通りです。
- 市場で有名なSONYや富士通などの大手メーカーと比べて、格安で高スぺックなパソコンが手に入る。
- スペックを自分好みにカスタマイズできる。
BTOパソコンの最大のメリットは、格安で高スぺックなパソコンが手に入ることです。
また、パーツのカスタマイズ性が高く、必要なパーツだけスペックアップするなど、自分好みの1台を作ることができます。
BTOパソコンのデメリットは?
BTOパソコンのデメリットは、以下の通りです。
- MacOSの取り扱いはなく、WindowsOSのみとなります。
- 注文を受けてから組み立てるため、販売店でその日のうちに買って帰ることはできません。
- 家電量販店のように店員さんと相談ができない。
BTOパソコンの販売店では、残念ながら、iMacやMacBookなどのApple製品の取り扱いはありません。
また、MacOSの取り扱いはなく、WindowsOSのみとなります。
購入方法は、ほとんどがネットのみのため、販売店で店員さんと相談して購入するような買い方はできません。
DTMに最適化したBTOパソコンのおすすめ販売店は?
BTOメーカの中でも有名で安心できるおすすめの販売店は、こちらです。
DTMに最適化したBTOパソコンの買い方は?
ここでは、ランキング1位の「ドスパラ」のサイトを例にして、買い方の手順をレクチャーしていきます。
- ドスパラのサイトにアクセスする
- パソコンの種類を選ぶ
- CPUとグラフィックボードを選ぶ
- 構成内容をカスタマイズする
- 購入手続きに進む
- 配送先と支払い方法を選ぶ
※なお、ほとんどの人が迷うのが、②~④の部分だと思いますので、他の手順が不要な方は飛ばして読んでください。
①ドスパラのサイトにアクセスする
まずは、ドスパラのトップページに移動します。
以下のリンクをクリックして、サイトを見ながらこの記事を読んで頂くと分かりやすいです。
リンクをクリックすると、「ドスパラ」のトップページが開きます。
②パソコンの種類を選ぶ
まず、グローバルメニューと呼ばれる上部のメニューの上に、カーソルを合わせてみましょう。
そうすると、ラインナップの詳細が表示されますので、まずはデスクトップとノートパソコンのどちらにするかを選んでいきます。
という人は、以下の記事でそれぞれのメリット・デメリットを解説していますので、チェックしてみてください。
デスクトップを選ぶ場合
デスクトップパソコンの場合、ケースの大きさを、以下の3種類から選択します。
![デスクトップパソコン_サイズ](https://dtmbu.com/wp-content/uploads/2020/03/dospara-desktop-size.jpg)
- タワー
- ミニタワー
- ミニ
サイズは大きくなりますが、設置スペースに問題なければ、価格が安いので、タワー型がおすすめです。
また、将来的に、HDDやメモリを増設しやすいというメリットもあります。
ちなみに、「ミニタイプ」はスリムで良いのですが、高スペックなものを選択できないのと、増設するのが難しいのがデメリットです。
ノートを選ぶ場合
ノートパソコンの場合、ディスプレイのサイズを選びます。
![ノートパソコン_サイズ](https://dtmbu.com/wp-content/uploads/2020/03/dospara-laptop-size.jpg)
- 15インチ(スタンダードノート)
- 12~14インチ(モバイルノート)
DTMには、15インチがおすすめです。
DAWで音楽制作するにあたって、それなりの画面サイズがないと見にくいためです。
ただし、頻繁な持ち運びを考えている人は、モバイルノートでも良いと思います。
③CPUとグラフィックボードのスペックを決める
次に、CPUとグラフィックボードのスペックを決めます。
パソコンのケースやディスプレイのサイズを選んでクリックした後の画面で、各ラインナップを性能比較できる表があります。
グラフィックボードは上に行くほど、CPUは右に行くほど、高スペックとなっています。
![ドスパラ_デスクトップ_CPU性能](https://dtmbu.com/wp-content/uploads/2020/03/dospara-desktop-cpu-performance.jpg)
選び方のポイントとしては、まずCPUについては、DTMに最適化するために、Core i7以上がおすすめです。
また、グラフィック性能は、DTMには必須ではありませんので、こだわりが無ければ、「オンボード(標準のもの)」を選びましょう。
![ドスパラ_デスクトップ_おすすめ](https://dtmbu.com/wp-content/uploads/2020/03/dospara-desktop-recommended.jpg)
スペックを決める上で、もう少し細かい情報が欲しいという人は、以下の記事を参考にしてみてください。
④構成内容をカスタマイズする
CPUとグラフィックボードの組み合わせを決めて、機種をクリックすると、商品ページにリンクします。
この画面で、[構成内容を変更する]をクリックします。
すると、スペックや付属ソフトなどをカスタマイズできる画面に移動します。
![構成内容を変更をクリック](https://dtmbu.com/wp-content/uploads/2020/03/dospara-change-sets.jpg)
それぞれのカスタマイズ項目の選び方について、解説していきます。
- 本体構成
- 周辺機器
- サービス
① 本体構成
OS:
標準のWindows 10 Home 64ビットでOKです。
オフィスソフト:
DTMには必要ありません。特に必要なければ無しでOKです。
セキュリティ対策:
DTMパソコンでネットも使うのであれば、「ノートン スタンダード 1年版」を購入しておくのがおすすめ。
CPU:
先ほど選んだスペックのままでOKです。
CPUファン:
パソコン本体を机の下などに収納しておけば、普段、そこまで動作音は気にならないです。ただし、パソコンの動作音が静かな方が良いという人は静音パックを選ぶのもアリです。
CPUグリス:
標準のノーマルグリスでOKです。グリスの違いによって、性能に大きな差はないようです。(参考サイト)
グラフィック機能:
DAWソフトでは、グラフィック性能をそこまで必要としません。標準のCPU内蔵のものでOKです。
電源:
標準の500WでOKです。ちなみに、スペックを上げると、「省エネ」できますが、そこに費用をあてる余裕はないですよね。
メモリ:
メモリの選択は最も重要な項目です。こちらの記事を参考にしながら、必要なスペックを選んでください。おすすめは8GB以上です。
SSD:
標準の512GBでOKです。
HDD:
HDDの選択も重要な項目です。データ保存用に追加したいので、可能であれば1TB程度のHDDを追加しておきましょう。その理由については、こちらを参考にしてください。
パーテーション分割:
これは必要ないです。購入した後から、自分でも設定できるためです。
光学ドライブ:
標準のDVDスーパーマルチドライブでOKです。USBタイプの外付けドライブがある人は無しでも大丈夫です。数百円しか変わらないですが・・。
カードリーダー:
無しでOKです。これもUSBタイプの外付けが使えるのと、あんまり使うことがないので。
サウンド:
標準でOKです。
ケース:
標準でOKです。
ケースファン(リア・フロント):
標準でOKです。ケースファンとは、ケースの中に実装する冷却用のファンのことです。
オープンベイ(5インチ・3.5インチ):
無しでOKです。オープンベイとは、ハードディスクやCD-ROMドライブなどを取り付けるための空きスロットのことです。
LAN:
標準のLANポートでOKです。
IEEE1394:
無しでOKです。オーディオインターフェイスによっては、Apollo FirewireのようにFire Wireでしか接続できないものもありますが、USBで接続できるタイプがほとんどです。
キーボード・マウス:
標準でOKです。ここは説明不要ですね。
無線LAN子機:
ここは要注意です。無線LAN子機とは、パソコンでWIFIを拾うためのアダプタ装置です。今どきは無線でネットに繋ぐので、必須ですね。
② 周辺機器
周辺機器については、基本的に不要で良いです。無駄なものを買わないように注意しましょう。
モニタ:
モニタが無いなら、セットで買っても良いですが、もっと安いものを他で探すのもアリです。
モニタアーム・スタンド:
ここはお好きにしてください。
Webカメラ:
不要でOKです。
外付けカードリーダー:
DTM的には必要はないです。
無線LANルーター:
ネットの問題なので説明は省きます。
無線LAN子機:
ネットの問題なので説明は省きます。
USBハブ:
このタイミングで購入する必要はないと思います。
USBフラッシュメモリ:
いわゆる外付けUSBです。このタイミングで購入する必要はないと思います。
PCクリーニング用品:
私だけかもしれませんが、正直、掃除なんてめったにしないです。
追加キーボード:
要らないです。ちょっとくどいですね。
マウスパッド:
お好きにどうぞ。
プリンター・複合機:
DTMに関係ないので説明は省きます。
LANケーブル:
無線でWIFI拾うなら不要です。
ディスプレイケーブル:
モニタに付属しているので基本不要です。
UPS電源:
停電が起きてもパソコンが落ちるのを守れます。ただし、そこまでシビアじゃないので不要ですね。
パソコンチェア:
このタイミングで購入する必要はないと思います。
パソコンデスク:
このタイミングで購入する必要はないと思います。
③ サービス
大切なデータを守るために必要な費用については捻出して、それ以外の不要なものは省きましょう。
セーフティサービス:
自宅で使うデスクトップは、災害時以外はそんなに危険はないですが、ノートパソコンなら壊す可能性もありますね。
延長保証:
3年延長保証は安心できるのでおすすめですが、壊れるのってだいたい5年目以降なんですよね。
初期不良対応期間:
ドスパラのWeb会員に登録すると(登録は無料)、初期不良対応期間が、1週間から30日に延長してもらえます。
オンラインバックアックアップサービス:
月額制で使えるGoogleドライブやDrop Boxと同じようなクラウドストレージサービスです。このタイミングで今すぐ契約する必要はないと思います。
パソコン下取りサービス:
下取り対象の使えないパソコンを持っているなら、下取りしてもらうことをおすすめします。ただし、完動品であればフリマサイトでもっと高く売れる可能性があります。
初期設定をして出荷:
インストールやアップデートに小一時間くらいかかりますが、難しくはないです。時間が惜しい人はお願いするのもアリです。
訪問をして設置と初期設定:
設置も初期設定も面倒だという人は、これに申し込むのもアリです。
データ復旧安心サービス:
5年で6000円ならそこそこ安い気もします。自分でクラウドストレージや外付けハードディスクなどにこまめにバックアップするなら不要です。
⑤購入手続きに進む
カスタマイズが完了したら、[確認へ進む]、[カートに入れる]の順にクリックして画面移動しましょう。
追加購入のお誘いや、サポートやキャンペーンの案内が表示されますので、必要なものであれば良いですが、つられて不要なものを購入してしまわないように注意してください。
![こちらも一緒にいかがですか](https://dtmbu.com/wp-content/uploads/2020/03/dospara-you-may-also-like-this.jpg)
そして[購入手続きに進む]、[ご注文へ]の順にクリックします。
すると、次にドスパラ会員のログイン画面が登場します。
![ドスパラ会員登録](https://dtmbu.com/wp-content/uploads/2020/03/dospara-register-185x428.jpg)
楽天やAmazonのIDでも購入することができますが、ドスパラのWeb会員に登録すると(登録は無料)、初期不良対応期間が、1週間から30日に延長してもらえます。
⑥配送先と支払い方法を選ぶ
あとは、配送先と支払い方法を入力して完了です。
支払い方法は別にどれでもいいのですが、クレジットカードがおすすめです。
クレジットカードは手数料もかかりませんし、最短で出荷してもらえます。
また、ポイントも溜まります。パソコンは大きな買い物なので漏れなくポイントをゲットしたいところです。
![お支払い方法の選択](https://dtmbu.com/wp-content/uploads/2020/03/dospara-select-payment-method.jpg)
ただし、もちろん銀行振り込みなど、通常のお支払い方法にも対応しています。
![通常のお支払い方法](https://dtmbu.com/wp-content/uploads/2020/03/dospara-standard-payment-method.jpg)
最後に配送方法の指定ですが、基本的に送料が2,200円追加でかかります。
配達日指定は「最短」を選ぶと一番早く届けてくれます。もちろん、日時指定も出来ます。
![配送方法の指定](https://dtmbu.com/wp-content/uploads/2020/03/dospara-shipping-method.jpg)
あとは最終確認をして完了です。買い方がわからなくなったら、またこのページに戻ってきて確認してみてください。
実際に私が買ったパソコンの構成内容
参考までに、実際に私が購入したときの、構成内容を公開しておきます。
ちなみに、1台目としては、まずMacbookを購入し、その後の2台目としてデスクトップパソコンを購入しました。
OS | Windows 10 Home 64bit のインストール※映画などの豊富なコンテンツを利用可能なWindows ストアギフトカード 6,000 円分付き |
パソコン下取りサービス | パソコン下取りサービスを利用しない |
メモリ | [カスタマイズ] 32GB DDR4 SDRAM(PC4-17000/16GBx2/デュアルチャネル) |
電源 | AcBel 700W 静音電源 (80PLUS BRONZE / PCA015) |
CPU | インテル Core i7-6700K (クアッドコア/HT対応/定格4.00GHz/TB時最大4.20GHz/L3キャッシュ8MB) |
CPUファン | 静音パックまんぞくコース (高性能CPUファンで静音化&冷却能力アップ) |
CPUグリス | ノーマルグリス |
SSD | [カスタマイズ] 525GB SSD |
ハードディスク/SSD | [カスタマイズ] 【SATA3】 2TB HDD (SATA6Gb/s対応) |
パーティション分割 | パーティション分割無し |
ハードディスク(追加1) | 追加ハードディスク1台目 無し |
ハードディスク(追加2) | 追加ハードディスク2台目 無し |
ハードディスクの静音化 | ハードディスクの静音化無し |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
グラフィック機能 | インテル HDグラフィックス530 (CPU内蔵) |
外付けカードリーダー | 外付けカードリーダー無し |
サウンド | マザーボード 標準 オンボードHDサウンド |
ケース | SR598M ブラック(ATX) |
フロントケースファン | 12cm 静音FAN |
リアケースファン | 背面ケースFAN (12cm 静音FAN) |
トップケースファン前部 | トップケースファン前部なし |
トップケースファン後部 | 12cm 静音FAN |
サイドケースファン上部 | サイドケースファン上なし |
サイドケースファン下部 | サイドケースファン下なし |
5インチオープンベイ | 5インチオープンベイ 追加なし |
3.5インチオープンベイ | カスタマイズ なし |
LAN | ギガビットLANポート x1 (マザーボードオンボード) |
無線LAN | 無線LAN子機なし |
無線LANルーター | 無線LANルーターなし |
IEEE1394 | IEEE1394 無し |
シリアル(COM)ポート | シリアルポート(RS-232C)無し |
標準マウス | 光学式ホイールマウス ブラック |
標準キーボード | 日本語キーボード |
LANケーブル | LANケーブルなし |
ヘッドセット | ヘッドセット なし |
WEBカメラ | Webカメラなし |
スピーカー | 外部スピーカー なし |
HDMIケーブル | HDMIケーブルなし ※接続するPC本体やモニタの端子形状(HDMIやminiHDMI)にご注意下さい。 |
ディスプレイケーブル | ディスプレイケーブルなし |
USBケーブル | USBケーブルなし |
スマートフォン用ケーブル | スマートフォン用ケーブルなし |
アンテナケーブル | アンテナケーブルなし |
USBハブ | USBハブ なし |
ポインティングデバイス | ポインティングデバイス なし |
セキュリティーワイヤー | セキュリティーワイヤー無し |
マザーボード | インテル Z170 チップセット ATXマザーボード |
入出力ポート | 前面:USB2.0 x2, USB3.0x2, 背面:USB3.0 x6 |
追加オプション | [カスタマイズ] クーポン 20vag |
追加オプション2 | 無し |
マニュアル | マニュアルはダウンロードできます。 |
追加オプション3 | 無し |
オフィスソフト | Office なし |
セキュリティ対策 | マカフィー・リブセーフ 12ヶ月 製品版 ※「OS なし」でご購入の場合は付きません。 |
パソコン診断ソフト | PC-DOCTOR(パソコン診断ソフト) |
分類 | デスクトップモデル |
合わせて購入するものは?
DTMに最適化したパソコンを購入したら、合わせてDAWソフトや、ヘッドホンなども購入したいところです。
DTMに必要な機材については、以下の記事で紹介していますので、チェックしてみてください。
まとめ
DTMに最適化したBTOパソコンの買い方を1から手順を追って解説しました。
この記事で解説した内容のポイントをまとめると、以下の通りです。
- BTOは高スペックなパソコンが安く手に入るのでDTMパソコンにもおすすめ。
- おすすめの販売店はドスパラ、マウス、パソコン工房。
- 解説した手順に従えば、パソコンが苦手な人でも購入できます。
DTM用のパソコンはそれなりのスペックが必要になりますので、お金がかかります。
BTOパソコンは、DTMに最適化したパソコンを安く手に入れられるので、これを利用しない手はないです。
ぜひ、BTOパソコンでDTM生活をスタートしてみてください。