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DTMで使えるプラグインのサブスクまとめ。おすすめと選び方を徹底解説。【2020年版】

DTMで使えるプラグインのサブスクまとめ。おすすめと選び方を徹底解説。【2020年版】

「月額でプラグインが使えるサービスってどれがおすすめ?」という人のために、DTMに使えるプラグインのサブスクリプションサービスを比較調査してみました。

サブスクは、サービスによって使えるプラグインの種類・数・料金が変わってきますので、そこを踏まえた上でおすすめできるものを紹介し、あなたにピッタリのプラグインのサブスク選びをサポートします。

この記事は、DTM歴7年で楽曲のリリース経験もある現役トラックメイカーDTM部長(@dtmbu)が書いています。

この記事で分かること
  • プラグインのサブスクって何?
  • プラグインのサブスクの選び方は?
  • おすすめのプラグインのサブスクは?

プラグインのサブスクリプションサービスとは?

プラグインのサブスクリプションサービス

「プラグインのサブスク」とは、月額料金を支払うことによって、いろんな種類のプラグインから、好きなものをダウンロードして使えるサブスクリプションサービスです。

これまで、プラグインと言えば「買い切り」のスタイルが一般的でしたが、有名プラグインメーカー各社が、こぞってサブスクリプション型のサービスを開始しており、今後の主流になっていくと思われます。

同じサブスクリプションサービスでも、プランによって使えるプラグインの数などの内容が変わります。

プラグインのサブスクの料金プラン

また、基本的には月額/年額プランで利用しますが、1年間の継続契約をすると月額料金が割引になるようなプランも存在します。

ほとんどのサービスで、無料トライアル期間が設けられており、本格的に利用する前に無料でお試しすることができます。

DTM部長
DTM部長
というわけで、この記事では「プラグインのサブスク」について、詳しく解説していきます。

プラグインのサブスクリプションサービスの選び方は?

タクヤくん
タクヤくん
サブスクといっても色んなサービスがあるよね。どのサブスクにようか悩み中・・。

という人のために、選定のためのガイドを作りました。

こちらを順番に読んでいくだけで、自分にあったサブスクリプションサービスの候補が絞り込めるようになっています。

プラグインのサブスクの選び方
  1. どんな種類のプラグインが必要?
  2. プラグインの数が多いのは?
  3. コスパが良いのは?
  4. 無料でお試しできるのは?

① どんな種類のプラグインが必要?

まず、初めにどんなプラグインが使いたいのかを考えましょう。

サブスクで使えるプラグインの種類は、大きく2つのタイプに分けられます。

プラグインの種類(ソフト音源・シンセ、プラグインエフェクト)

そして、これらを両方とも取り扱っているサブスクサービスは、意外に多くありません。

たとえば、Wavesのサブスクだったらエフェクト、Rolandのサブスクだったらシンセみたいな感じで、使えるプラグインの種類が決まってくる感じですね。

そんな中、「Plugin Alliance Mega Bundle」は、プラグインエフェクトがメインではありますが、シンセも使えるのでおすすめです

DTM部長
DTM部長
ちなみに、Native Instrumentsがプラグインのサブスクを始めたら、両方のラインナップを兼ね揃えた最強のサービスになるかもしれませんね。

② プラグインの数が多いのは?

プラグインの数が多いのは?

プラグインのサブスクリプションサービスにおいて、重要なのが使えるプラグインの数ですよね。

基本的に、メーカー単位でサービスを行っているので、使えるプラグインは、そのメーカーの製品だけに限られてきます。

そんな中、30社以上のプラグインメーカーが統合してできた「Plugin Alliance MEGA Bundle」は、合計110種類以上のラインナップを揃えており、今回紹介するサービスの中で最もプラグインの数が多いサービスです。

タクヤくん
タクヤくん
色んなメーカーのプラグインが使えるのは魅力だね~!

② コスパが良いのは?

プラグインのサブスクの料金プラン

毎月支払うことになるサブスクの利用料金は、なるべく安いに越したことはないですよね。

同じサブスクの料金プランを比較したときに、月額より年額プランで契約した方がお得になるサービスがあります。

たとえば、McDSPのサブスク「The All Access Subscription」の料金プランは以下の通りです。

プラン料金1プラグイン当たり
月額29.99ドル(約3,216円)1.15ドル(約123円)
月額(1年契約)14.99ドル(約1,608円)0.58ドル(約62円)
年額179.88ドル(約19,292円)0.58ドル(約62円)

※1プラグイン当たりは(月額料金÷使えるプラグイン数)で算出。

まとめて支払うことが難しい場合は、1年縛りで契約することで、割引き料金で月額利用ができる、分割払いのようなプランも存在します。

タクヤくん
タクヤくん
これを見たら、年額プランで契約したくなるなー。

③ 無料でお試しできるのは?

プラグインのサブスク 無料でお試しできるのは?

今回紹介するサブスクリプションサービスは、全て、一定期間無料でお試しすることができます。

ただし、無料でお試しできる期間がサービスによって違います

各サブスクの無料お試し期間は、以下の通りです。

サブスク無料トライアル期間
Roland Cloud30日間
Splice Plugins3日間
Output Arcade30日間
Plugin Alliance14日間
Waves30日間
McDSP14日間

タクヤくん
タクヤくん
1ヵ月あれば、自分に合っているかどうかを十分判断できそうだね~。

プラグインのサブスクリプションサービスの注意事項は?

次に、プラグインのサブスクリプションサービスを実際に利用してみて感じた、注意すべき点について解説します。

プラグインサブスクの注意点
  1. iLok認証が必要な場合がある
  2. 主に海外向けのサービスなので、英語が多い

① iLok認証が必要な場合がある

プラグインのサブスク iLok認証が必要な場合がある

サブスクで使うプラグインの中には、iLokによるアクティベーションが必要になるものがあります。

タクヤくん
タクヤくん
iLokってUSBに挿して使うやつだっけ?面倒くさいな~。

という人もいるかもしれませんが、iLokといっても、専用のドングル(アクティベートキー)が無くても使えるようになっています(2020年時点)。

詳しくは、以下の記事を参考にしてください。

② 主に海外向けのサービスなので、英語が多い

プラグインのサブスクは主に海外向けのサービスなので、英語が多い

プラグインに限らず、サンプル音源のサブスクリプションサービスにも言えることですが、全世界向けのサービスなので英語のWebサイトがほとんどです。

そのため、ユーザー登録したり、専用のダウンロードアプリを使ったりなど、慣れるまでは少し大変かもしれません。

本サイトでは、主要なサブスクサービスの無料トライアルの始め方や使い方をまとめていますので、そちらを参考にしてください。

DTM部長
DTM部長
詳しくは、この記事後半のおすすめサブスクの個別記事をチェックしてください。

プラグインのサブスクリプションサービスのおすすめは?

それでは、ここまでの情報を踏まえて、DTMについてそれなりの知識がある私が、皆さんの立場だったらどのサービスを利用するか、おすすめのサブスクリプションサービスを、コスパ重視のランキング形式で紹介します。

プラグインサブスクのおすすめ
  1. ソフト音源・シンセのサブスク
  2. プラグインエフェクトのサブスク

① ソフト音源・シンセのサブスク

まずは、ソフト音源やソフトシンセを使うことができるサブスクサービスのおすすめから紹介します。

1位:Roland Cloud

日本が世界に誇るRolandシンセのサブスク!

ローランドの「Roland Cloud」は、JUNO、JUPITER、TR-808など、誰もが知っている名機が使えるサブスクリプションサービスです。

2020年5月の日本国内でのローンチに合わせてサービス内容がリニューアルされ、これまで月額でしか使えなかったシンセの永久ライセンスを購入することができるようになりました。

魅力的なシンセが多いのと、月額・買い切りを選べる柔軟性から、1位としました。

プラグインの数60種類以上
(ソフトシンセ)
料金プラン(月額)Core: 2.99ドル(約321円)
Pro: 9.99ドル(約1,074円)
Ultimate: 19.99ドル(約2,148円)
料金プラン(年額)Core: 29.99ドル(約3,223円)
Pro: 99ドル(約10,639円)
Ultimate: 199ドル(約21,386円)
1プラグイン当たりの価格0.33ドル(約35円)
※Ultimateプランで算出
無料お試し・30日間の無料トライアル期間。
・全プラグインをお試し可能。

公式サイトはこちら

2位:Splice Plugins

プラグインを月額で購入できるRent-To-Ownサービス!

「Splice Plugins」は、プラグインを月額料金で購入できるRent-To-Ownという新しいサービスです。

サブスクとはちょっと仕組みが違い、決められた期間、月額を支払い続けると最後には自分のものになるという面白いサービスです。

使えるのは、自分が選んだ1種類だけではありますが、SerumやiZotopeなど人気のあるプラグインが揃っており、ハマる人にはとてもおすすめなサービスなので2位としました。

プラグインの数38種類以上
(ソフトシンセ、エフェクトプラグイン)
料金プラン(月額)Rent-To-Own: 4.99ドル(約534円)~
※1プラグイン利用の場合
料金プラン(年額)Rent-To-Own: 69.86ドル(約7,475円)~
※1プラグイン利用の場合

1プラグイン当たりの価格
無料お試し3日間の無料トライアル期間。

公式サイトはこちら

3位:Output Arcade

3万種類以上の音源が使い放題のループシンセのサブスク!

Output「Arcade」は、「Kit(キット)」と呼ばれるループシンセ型のサンプラーが使えるサブスクリプションサービスです。

日々追加されていく3万種類以上のループ音源から好きなものを選んで、ループシンセでスピーディーに音作りができるので、シンセが苦手な人やDTM初心者にもおすすめです。

DiploやZeddなどの有名アーティストも愛用するOutputの製品なのでクオリティも安心できますので、お試ししてみてください。

プラグインの数キット:2,420種類以上
ループ音源:38,092種類以上
料金プラン(月額)10ドル(約1,000円)
料金プラン(年額)
1プラグイン当たりの価格
無料お試し30日間の無料トライアル期間。
※フル機能をお試し可能。

公式サイトはこちら

② プラグインエフェクトのサブスク

次に、プラグインエフェクトがメインのサブスクサービスのおすすめを紹介します。

1位: Plugin Alliance MEGA Bundle

業界最大規模のプラグイン数で満足できるサブスク!

Plugin Alliance「MEGA Bundle」は、SPL、Focusrite、Ampeg、Brainworxなどの人気メーカーのプラグインが使えるサブスクリプションサービスです。

最大の特徴は、総額200万円以上のプラグインが使い放題という、業界最大規模のプラグイン数です。

さらに、年額プランを利用すると同じ額のバウチャーがもらえるという、コスパの良い魅力的な特典もあるので、1位としました。

プラグインの数110種類以上
料金プラン(月額)24.99ドル(約2,650円)
料金プラン(年額)249.99ドル(約26,520円)
※249.99ドル分のバウチャー付き
1プラグイン当たりの価格0.23ドル(約25円)
無料お試し・14日間の無料トライアル期間。
・全プラグインをお試し可能。

公式サイトはこちら

2位:Waves Music Maker Access

好きなプラグインを選んで月額で使えるWavesのサブスク!

Waves「Music Maker Access」は、知名度・人気ともにトップクラスのWavesプラグインが月額利用できるサブスクリプションサービスです。

最大の特徴は、Wavesの全プラグインから好きなものを5つ選んで月額利用できる「Custom 5-packs」というオプションがあることです。

Goldプラン以上の利用が必須となりますが、がっつりWavesを使いたい人には魅力的なサービスだと思いますので2位としました。

プラグインの数Silver: 16種類以上
Gold: 42種類以上
Platinum: 57種類以上
Custom 5-packs: 173種類以上から5つを選ぶ
料金プラン(月額)Silver: 6.99ドル(約743円)
Gold: 9.99ドル(約1,062円)
Platinum: 19.99ドル(約2,125円)
Custom 5-packs: +7.99ドル(約850円)
料金プラン(年額)Silver: 69.99ドル(約7,441円)
Gold: 99.99ドル(約10,630円)
Platinum: 199.99ドル(約21,262円)

1プラグイン当たりの価格0.43ドル(約46円)
無料お試し・30日間の無料トライアル期間。
・全プラグインをお試し可能。

公式サイトはこちら

3位:McDSP The All Access Subscription

Wavesと並ぶプロユース向けのプラグインのサブスク!

McDSPは、元々、ProToolsのHD版(外付けのDSPシステム)で使うためのプラグインを専門で開発していたエンジニア御用達のプラグインメーカーです。

「The All Access Subscription」は、そんなプロユース向けのプラグインを月額で利用できるサブスクリプションサービスです。

ちょっと値段は高いですが、Ultra Channel Stripなど、通すだけで音が良くなる評価の高いプラグインが揃っているので、一度お試ししてみてください。

プラグインの数26種類以上
料金プラン(月額)通常利用: 29.99ドル(約3,216円)
1年縛り: 14.99ドル(約1,608円)
料金プラン(年額)179.88ドル(約19,292円)
1プラグイン当たりの価格1.15ドル(約123円)
無料お試し・14日間の無料トライアル期間。
・全プラグインをお試し可能。

公式サイトはこちら

まとめ

月額でプラグインを利用できるサブスクリプションサービスについて、選び方のポイントから、おすすめのサービスのランキングまでを紹介しました。

この記事の内容のポイントをまとめると、以下の通りです。

  • プラグインのサブスクとは、月額でプラグインが使えるサービス。
  • ソフト音源・シンセを扱うものと、プラグインエフェクトを扱うものに大きく分かれる。
  • 月額利用と買い切りを選べるサービスもある。
  • 今後、世の中の流れに合わせてサービス内容が変わっていくことが予想される。

メーカーのサポートに対応していて、常に最新のプラグインを使うことができるプラグインのサブスクは、今後、より普及してくることが予想されます。

また、プラグインだけでなく、サンプル音源のサブスクサービスもあるので、こちらもチェックしてみてください。

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