この記事をご覧になっている貴方は、以下のように思っていませんか?
- 「ソフトシンセを探してるんだけど、おすすめが知りたい!」
- 「どうやって自分に合ったものを探せばよいか分からない!」
ソフトシンセといっても、使う人の作りたい音楽ジャンルやスキルなどによって相性の良いものは変わります。
そのため、数あるソフトシンセの中から、「この1台を選んでおけば良い」と誰に対しても同じものをおすすめできる訳ではないです。
この記事は、DTM歴7年で楽曲のリリース経験もある現役トラックメイカーDTM部長(@dtmbu)が書いています。
Contents
初心者におすすめな定番ソフトシンセ
これからDTMを始める初心者にとって、相性の良いソフトシンセは、
- インターフェイスが分かりやすく、音作りを覚えやすい
- プリセットが豊富で、色々な音色を楽しみながら音作りができる
という感じのものです。これらを踏まえた上で、おすすめを選びました。
1位:LennarDigital – Sylenth1
世界中でロングセラーの定番良質シンセ!
Sylenth1はアナログシンセをモデリングした減算方式のVAシンセです。
メリットは、豊富なプリセット音色と、出音の良さ、操作性、安定した軽さなど、欠点がほとんどありません。
逆に有名すぎて、利用者が多すぎることが唯一の欠点かもしれません。
2006年に最初にリリースされてから10年以上が経過した今なお愛され続けている超定番シンセです。
価格 | 139ユーロ(約16,400円) |
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音源方式 | VA(減算方式) |
プリセット音色 | 3,000以上 |
オシレータ | 4基(VA波形:8以上) |
エフェクト | 8以上 |
デモ版 | 利用可能 |
2位:reFX – Nexus 3
膨大なプリセットで幅広いジャンルに対応可能!
Nexus 3はPCM(サンプリング)方式のシンセで、どちらかといえばソフト音源に近いです。
膨大なプリセットとエフェクトが魅力で、膨大なプリセットから好きなものを選ぶだけで立派な曲ができてしまうのが特徴です。
Sylenth1とよく比較されていますが、全くの別物で、シンセの音作りに時間をかけたくない人のためのプラグインです。
価格 | 250ドル(約27,300円) |
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音源方式 | PCM(サンプリング)方式 |
プリセット音色 | 2,750以上 |
オシレータ | 2基(マルチサンプル波形:2,238以上) |
エフェクト | 19以上 |
デモ版 | 利用不可(音作りはそんなにできない) |
3位:Reveal Sound – Spire
音作りの流れを理解しやすいインターフェイス!
SpireはVAのアナログ音とFM・AM変調のデジタル音を組み合わせた複合型のシンセです。
輪郭のはっきりした出音が特徴で、リードシンセから単音のメロディーラインなどを中心に幅広く使えます。
複合型シンセは使いこなすのが難しいですが、こちらはインターフェイスがシンプルで音の流れが分かりやすいので、初心者にもおすすめしたいです。
価格 | 20,233円 |
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音源方式 | 複合型(VA、FM、AM) |
プリセット音色 | 946以上 |
オシレータ | 4基(波形:7以上) |
エフェクト | 5以上 |
デモ版 | 利用可能 |
ウェーブテーブルシンセのおすすめ
ウェーブテーブルシンセは、波形を連続で差し替えることによって、ワブルベースのように動きのある音が簡単に作れるのが特徴です。
EDMやFuture Bassなどのエレクトロニックミュージックのリードやベースで良く使われています。
その中でも、特におすすめなものを3つ厳選しました。
1位:Xfer Records – Serum
分かりやすいインタフェースで初心者にも人気!
日本国内でやたらと人気のあるウェーブテーブル方式のシンセです。
基本的な仕様はMASSIVEと変わりませんが、波形変化がグラフィックで確認できる、見やすいインターフェイスが特徴です。
また、月額1,000円程度で利用できるサブスクプランが登場したこともあり、知名度を上げています。
価格 | 189ドル(約20,600円) |
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音源方式 | ウェーブテーブル方式 |
プリセット音色 | 500以上 |
オシレータ | 2基(テーブル波形:100以上) |
エフェクト | 10以上 |
デモ版 | 利用可能 |
2位:Native Instruments – Massive X
音の質感にとことん作り込める中級者向けの1台!
大流行した同社のMassiveのDNAを引き継いで、新たに開発されたセミモジュラー型のウェーブテーブルシンセです。
Massiveと比較して、音質も向上して見た目もオシャレになった、完璧に近いソフトシンセです。
Serumの方がインタフェースは分かりやすいですが、出音の解像度はこちらが上回っていると思います。
価格 | 26,800円 |
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音源方式 | ウェーブテーブル方式 |
プリセット音色 | 580以上 |
オシレータ | 2基(テーブル波形:170以上) |
エフェクト | 9以上 |
デモ版 | 利用可能 |
3位:Arturia – Pigments 2
安定のArturiaサウンドとモダンなインタフェース!
Pigments 2は、VA(バーチャルアナログ)とウェーブテーブル、グラニュラーの3方式を搭載した、複合型のソフトシンセです。
機能が多いですが、Arturiaらしい、モダンで分かりやすいインタフェースなので、初心者でも挫折しにくいと思います。
付属プリセットの音色は人によって好みが分かれるようですが、大手ブランドという安心感がありますね。
価格 | 21,457円 |
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発売時期 | 2018年 |
音源方式 | 複合型(VA、ウェーブテーブル、グラニュラー) |
プリセット音色 | 1,000以上 |
オシレータ | Analog:波形4以上 Wavetable:120以上 Sample:300以上 |
エフェクト | 2基(14種類以上) |
デモ版 | 利用可能 |
プリセット音色が豊富なソフトシンセ
プリセット音色の数はソフトシンセのスペックにおいて重要な項目です。
本体に内蔵されていたり、拡張できるプリセット音色の数が豊富で、
幅広い音楽のジャンルをカバーできるソフトシンセのおすすめを紹介します。
1位:reFX – Nexus 3
Expansion Packでプリセットがほとんど無限大!
先ほども紹介しましたので、機能説明は省略します。
Nexus 3は、デフォルトで2,750以上のプリセット音色が搭載されており、それだけでも十分ですが、
さらにExpansion Packを買い足していくことで、1万以上を揃えることができるとんでもないモンスタープラグインなのです。
価格 | 250ドル(約27,300円) |
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音源方式 | PCM(サンプリング)方式 |
プリセット音色 | 2,750以上 |
オシレータ | 2基(マルチサンプル波形:2,238以上) |
エフェクト | 19以上 |
デモ版 | 利用不可(音作りはそんなにできない) |
2位:KORG – M1
幅広い種類の楽器のサウンドが揃っている即戦力の1台!
「Robin S – Show Me Love」をはじめ90年代に数々の名曲に使われ大流行したPCM方式のシンセです。
ピアノやオルガンはもちろん、ストリングス、ブラス、ドラム、FXまで幅広いプリセットが揃っているのでポップスやロックで即戦力になります。
Win/Mac/iPad/iPhoneに対応しており、KORG Legacy Collectionに含まれています。
価格 | 10,989円 |
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音源方式 | PCM(サンプリング)方式 |
プリセット音色 | 3,300以上 |
オシレータ | 2基(マルチサンプル波形:1,000以上) |
エフェクト | 34以上 |
デモ版 | 利用可能 |
3位:Output – Arcade
3万以上の音源が使い放題のループシンセという選択肢!
ちょっと志向が変わりますが、音色の種類という意味では、サブスクのループシンセを使うのもアリだと思います。
「Arcade」は、月額料金を支払うことによって、ソフト音源やループ音源が使えるサービスです。
日々追加される30,000以上のループ音源から、好きなものを使うことができますので、人によってはかなりコスパが良くなると思います。
価格 | 月額:10ドル(約1,000円) |
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音源方式 | ループシンセ(ソフト音源) |
プリセット音色 | ループ音源:38,092以上 |
エフェクト | 3以上 |
デモ版 | 利用可能 |
アナログモデリングシンセのおすすめ
デジタルシンセは派手で印象に残りやすいですが、生音と馴染みにくいという欠点があります。
アナログシンセの出音をモデリングしたVA(バーチャル・アナログ)シンセは、デジタル臭さが少なく、やわらかい音鳴りなのでオケとミックスしやすいです。
そんなVAシンセの中でも特に良いものだけを紹介します。
1位:U-he – Diva
世界で最も本物に近いアナログサウンドが作れる!
Divaほど忠実にアナログの質感を表現できるプラグインは他にないです。
Moog、Jupiter、Juno、MS20、JP8000など、マニアなら発狂するほどのラインナップの実機音を忠実に再現できます。
それだけ処理も複雑なため、他のシンセに比べると負荷が重いですが、それを超えるほど、出音の魅力があると思います。
価格 | 22,000円 |
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発売時期 | 2011年 |
音源方式 | VA(減算方式) |
プリセット音色 | 1,200以上 |
オシレータ | 4基 |
エフェクト | 2基(6種類以上) |
デモ版 | 利用可能 |
2位:LennarDigital – Sylenth1
音良い・使いやすい・軽いの3拍子が揃った1台!
またまた登場のSylenth1。1位にしようか迷ったのですが、ギリギリで2位にしました。
Divaの出音がピカイチなのは明白ですが、それと並ぶくらい、欠点のない優等生なので、あとは貴方が気に入った方を選んでください。
価格 | 139ユーロ(約16,400円) |
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音源方式 | VA(減算方式) |
プリセット音色 | 3,000以上 |
オシレータ | 4基(VA波形:8以上) |
エフェクト | 8以上 |
デモ版 | 利用可能 |
3位:Roland Cloud
説明不要のレジェンドシンセ!
「Roland Cloud」は、元々、月額利用のみのサブスクサービスでした。
しかし、2020年5月にリニューアルされ、これまで月額でしか使えなかったシンセを普通に購入できるようになりました。
これで、TB-303、JUNO、Jupiterなど伝説的なシンセが使えるのは大きなメリットです。
単体価格 | 149ドル~(約16,300円~) |
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月額料金 | Core: 2.99ドル(約321円) Pro: 9.99ドル(約1,074円) Ultimate: 19.99ドル(約2,148円) |
サービス開始時期 | 2020年 |
プラグインの数 | 60種類以上 |
デモ版 | 利用可能 |
多機能な複合型シンセのおすすめ
複合型シンセとは、「減算+FM+ウェーブテーブル」など、1台で複数の音源方式が使えるシンセのことです。
これらを組み合わせることにより、幅広い音作りができるのが魅力です。
そんな多機能さを求める欲張りな人のために、中でも特に優秀な3台を選出しました。
1位:Arturia – Pigments 2
分かりやすいインターフェイスがとても優秀!
2回目の登場です。やはり良いものだということですね。
複合型シンセは機能が多い分、操作が複雑なので使いこなせず飽きてしまうパターンがとても多いです。
その点、Pigments 2は、インターフェイスがとても見やすいので、本当におすすめです。
価格 | 21,457円 |
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発売時期 | 2018年 |
音源方式 | 複合型(VA、ウェーブテーブル、グラニュラー) |
プリセット音色 | 1,000以上 |
オシレータ | Analog:波形4以上 Wavetable:120以上 Sample:300以上 |
エフェクト | 2基(14種類以上) |
デモ版 | 利用可能 |
2位:KV331 Audio – Synthmaster V2.9
海外メディアサイトで評価が高い、高機能ソフトシンセ!
ほぼ全ての音源方式を搭載し、セミモジュラーとしてパーツの組み替えまでできる、まさに「シンセマスター」な1台です。
その割に、負荷が軽くて動作も安定しており、価格も他の複合型シンセの半額近い1万円代という破格になっています。
インターフェイスはシンプルですが、音質・機能・操作性いずれも素晴らしく、おすすめせざるを得ない1台です。
価格 | 10,655円 |
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発売時期 | 2017年 |
音源方式 | 複合型(VA、加算、FM、AM、ウェーブテーブル) |
プリセット音色 | 1,800以上 |
オシレータ | 2基(100種類以上) |
エフェクト | バス2、レイヤー2(11以上) |
デモ版 | 利用可能 |
3位:UVI – Falcon 2
作り手の個性を存分に発揮できる総合音源プラグイン!
Falcon2は、1台で7種類のオシレーターと8種類のサンプラーを搭載しており、もはやシンセの範疇を超えた総合音源プラグインです。
さらに、80以上のエフェクトや、アルペジエイターなども搭載されており、これ1台で曲作りが完結できる万能なシンセです。
その分、ソフトシンセが2、3個買えてしまうほど高価な価格設定になっていますが、インターフェイスのデザインまで作り込まれた傑作です。
価格 | 38,500円 |
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発売時期 | 2019年(Ver1は2015年) |
音源方式 | 複合型(VA、加算、FM、ノイズ、ウェーブテーブル、グラニュラー) |
プリセット音色 | 1,000以上 |
オシレータ | 無制限(PC性能による) サンプリングオシレーター:7以上 シンセシスオシレーター:8以上 |
エフェクト | 80以上(フィルター含む) |
デモ版 | 利用可能 |
人と違う音が作れるシンセのおすすめ
「みんなが使ってる定番シンセなんて使いたくない!」という意見の人もいると思います。
そんな人におすすめしたい、個性のあるサウンドが作れるタイプのソフトシンセから、おすすめを紹介します。
1位:Reveal Sound – Spire
アナログとデジタルの良いとこどりができる万能シンセ!
2回目の登場のSpireです。
VAシンセだけでは物足りず、デジタルシンセだけでも物足りない、そんな人にピッタリの1台です。
また、複合型シンセの中でもトップクラスで負荷が軽いというところも1位に選出しているポイントです。
価格 | 20,233円 |
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発売時期 | 2017年 |
音源方式 | 複合型(VA、FM、AM) |
プリセット音色 | 946以上 |
オシレータ | 4基(波形:7以上) |
エフェクト | 5以上 |
デモ版 | 利用可能 |
2位:Vengeance Sound – Avenger
太い出音と多機能さから高い評価を受ける複合型シンセ!
Avengerの最大の魅力は、VAを搭載したオシレータを最大8台同時に鳴らしてデチューンすることで得られる、出音の太さです。
オシレータの波形数もダントツで多く、ドラムのシーケンスまで組めるDAW並みの機能も搭載しているモンスターシンセです。
そのため、EDMなどのダンスミュージックやゲーム音楽などには、とても相性の良いシンセです。ただし、負荷はやや重めです。
価格 | 23,568円 |
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発売時期 | 2017年 |
音源方式 | 複合型(減算、FM、ウェーブテーブル) |
プリセット音色 | 930以上 |
オシレータ | 波形:154以上 ウェーブテーブル:596以上 |
エフェクト | 30以上 |
デモ版 | 利用可能 |
3位:Native Instruments – FM8
アルペジエイターが最高!ちゃんと使えるFMシンセ!
FM8は、80~90年代に爆発的人気を誇った「YAMAHA DX7」をモデルにして設計されたFM方式のソフトシンセです。
一般的に操作が難しいFMシンセですが、見やすいGUIと操作をサポートする機能によって比較的音作りがしやすいため、世界中で人気があります。
また、付属のアルペジエイターが素晴らしいので、FM8だけで本当に幅広いフレーズが作れてしまいます。
価格 | 20,100円(最新価格をチェック) |
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発売時期 | 2006年 |
音源方式 | FM方式 |
プリセット音色 | 1,200以上 |
オシレータ | 6基+ノイズ1基(波形:32以上) |
エフェクト | 12 |
デモ版 | 利用可能 |
まとめ
本当に使えるソフトシンセだけを厳選しましたが、気に入るものは見つかりましたでしょうか。
もしも、「もうちょっとソフトシンセの仕組みとか選び方について詳しく勉強したい」という人がいましたら、
以下の記事を参考にして頂くと、もう少しだけシンセが理解できますよ。